2023年9月、iPhone 15の発売に合わせて「iOS 17」がリリースされました。その後、何度かiOSのアップデートが行われてきましたが、23年12月11日には最新版の「iOS 17.2」がリリースされています。今回は通常のセキュリティアップ—ドはもちろん、ジャーナルやアクションボタン、カメラ、メッセージ、天気など、さまざまな新機能が追加されているほか、機能改善も行われており、かなり大型アップデートになっていますので、その内容をじっくり解説しましょう。
23年12月11日リリースのiOS 17.2は何がどう変わった?
23年9月19日、iPhone15の発売と同時に「iOS 17」がリリースされましたが、その2日後には「iOS 17.0.1」を発表。
さらに9月27日には「iOS 17.0.2」、10月4日には「iOS 17.03」、10月25日は新機能を追加した「iOS 17.1」もリリースされ、iOS 17はセキュリティ強化と新機能が追加されてきました。
そのようななか、23年12月11日には最新版の「iOS 17.2」が発表されたのです。
今回のiOS 17.2ではセキュリティやバグ修正はもちろん、ジャーナルやアクションボタン、カメラ、メッセージ、天気など、さまざまな新機能も追加されているほか、機能強化やバグ修正まで含まれています。
かなり大きなアップデートなので、iPhoneユーザーはしっかり内容を確認したほうがいいでしょう。
iOSのアップデートはiPhoneの設定から「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で確認できるので、アップデートの状況を確認してみてください。
「iOS 17.2」では何がどう変わった?
iOSのアップデートではセキュリティ強化やバグ修正が行われていますが、iOS 17.2では日々の思い出を残すことができるアプリ「ジャーナル」を追加。
また、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxで利用できる「アクションボタン」の強化。iPhone 15 Pro/15 Pro Maxのカメラで、遠くの被写体を撮影するときのフォーカス速度を向上させるなど、さまざまな新機能が追加されています。
●Apple「iOS 17 のアップデートについて」は→こちら
■iOS 17.2の新機能
【ジャーナル】
・日々のささやかな出来事から大きなイベントまで書き留めておくことができる新しいアプリで、感謝することにより健康状態を向上させることが可能
・ジャーナル記入の提案によって、外出、写真、ワークアウトなどがインテリジェントにグループにまとめられるため、体験を簡単に思い出すことが可能
・フィルタを使用して、ブックマークしたエントリーの検索や添付ファイル付きのエントリーの表示を素早く実行できるため、日々の重要なモーメントを振り返ることが可能
・通知をスケジュールして、選択した曜日と時間にジャーナルを書くことをリマインドし、ジャーナル記入の習慣を続けるのに役立てることが可能
・Touch IDまたはFace IDを使ってジャーナルをロックするオプション
・iCloud同期により、iCloud上でジャーナルエントリーを暗号化された安全な状態で保管
【アクションボタン】
・iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxで“翻訳”オプションをアクションボタンに割り当てることにより、語句を素早く翻訳したり、別の言語でほかの人と会話したりすることが可能
【カメラ】
・空間ビデオでは、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxでビデオを撮影して、Apple Vision Proの3次元環境でメモリーを追体験することが可能
・iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxで遠くの小さな被写体を撮影するときの望遠カメラのフォーカス速度が向上
【メッセージ】
・キャッチアップの矢印を使用すると、右上隅に表示される矢印をタップして、チャットのなかにある最初の未読メッセージに簡単にジャンプすることが可能
・コンテクストメニューで“ステッカーに追加”オプションを選択して、吹き出しにステッカーを直接追加することが可能
・ミー文字のアップデートにより、ミー文字の体型を調節する機能が追加
・連絡先キー確認で、膨大な数デジタル脅威にさらされている人向けに、意図した相手とのみメッセージをやり取りしていることを確認するための自動通知と連絡先確認コードを提供
【天気】
・“降水量”の表示で、今後10日間の特定の日の雨や雪の状況を把握することが可能
・新しいウィジェットで、今後1時間の降水、日別天気予報、日の出と日の入の時刻のほか、空気質、体感温度、風速などの現在の気象状況の表示を選択可能
・風の地図のスナップショットを使用すると、風のパターンを素早く見極め、マップオーバーレイのアニメーションにアクセスして、今後24時間に予想される風の状況に備えることが可能
・インタラクティブな月のカレンダーで、翌月の任意の日の月の位相を簡単に視覚化