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甲州街道の宿場として栄えた台ケ原宿
名水百選甲斐駒ヶ岳の伏流水で仕込んだ銘酒「七賢」
甲州街道の宿場として栄えた台ケ原宿
台ケ原宿は甲府と諏訪を結ぶ甲州街道のほぼ中間にあり、江戸方面から見て韮崎宿の次の宿で、日本橋からちょうど40番目の宿です。江戸時代から明治時代は本陣、脇本陣のほかに14軒の旅籠が並ぶ宿場町として約1kmの長さに渡って賑わっていました。
国道20号線(甲州街道)の台ケ原下交差点から脇道が旧道となっていて、住宅街の中に宿場町を思い起こさせる歴史的な建物がいくつか建っています。江戸時代末期に建てられた切妻屋根の大型町屋が酒造会社の「七賢」として、旅籠の1つ「まるや」の建物は老舗和菓子屋「台ケ原金精軒」となって今にも残っています。
また、歴史を踏まえた宿場町の景観保全が行われていることから、台ヶ原宿周辺の旧甲州街道は1986(昭和61)年に「日本の道100選」に選ばれています。
台ケ原宿
- 住所:山梨県北杜市白州町台ヶ原
名水百選甲斐駒ヶ岳の伏流水で仕込んだ銘酒「七賢」
日本名水百選にも選ばれた、南アルプス甲斐駒ヶ岳の伏流水で仕込んだ銘酒「七賢」の醸造元です。
築180年の風格ある店舗母屋は、明治13年明治天皇ご巡幸の際、一晩ご宿泊された「行在所(あんざいしょ)」として使用されました。内部は見学することが可能です。また、併設の直売店「酒処大中屋」では数種の七賢の試飲が可能です。
私は車で訪れたので試飲はできませんでしたが、別の日に甲府市内にある七賢直営の居酒屋で吟醸酒の飲み放題を体験しました。浴びる手前まで飲みましたが、飲み口がワインのようで香も味も素晴らしく、しかも翌日に残らない素晴らしい日本酒でした。
酒林とも呼ばれる杉玉は新酒が出来たことを知らせるもので、「搾りを始めました」という意味なのだとか。
タイムスリップしたような店構え。
醸造所敷地内へ自由に入れるエリアがあります。
水の神様の弁財天を祀っていました。
醸造用の井戸水を飲むこともできます。
麹と酵母の菌塚もありました。
往時を偲ぶ店内光景です。
七賢
- 住所:山梨県北杜市白州町台ヶ原2283
- TEL:0551-35-2282
- 営業時間売店(酒処大中屋) :9:00〜17:00 ※試飲は~16:30まで
- 休業日:年始