守備の練度向上は急務
「相手も巧いですし、そんな簡単にいくものではない」と森保監督は説明していたが、タイ代表が不合理な選手配置で自陣からパスを回していた事実を踏まえると、この試合に関しては相手チームの隙を確実に突きたかったところ。相手の戦術面の不備を短時間で見抜き、自軍の戦い方に活かせなければ、今月12日に開幕するAFCアジアカップで優勝を逃しかねない。2026FIFAワールドカップ(W杯)で、男子の日本代表としては初となるW杯ベスト8入りを果たすことも叶わないだろう。
久保建英や伊東純也など、守備戦術の理解力と攻撃スキルの両方が高い選手たちが揃っている日本代表だが、先述のアジアカップ制覇や2026W杯でのベスト8進出を成し遂げるためには、誰が出場しても守備のクオリティーが下がらないようにしなければならない。今回のタイ代表戦の前半ではこれを充分に実践できなかったが、まずはアジアカップでこの問題が改善されることを期待したい。