第8節:アルビレックス新潟VSアビスパ福岡(3-2)

「伊藤涼太郎劇場」

今季、6シーズンぶりにJ1へと復帰したアルビレックス新潟。開幕直後こそ4戦負けなしと好調だったが、第5節以降は勝利がないまま第8節のアビスパ福岡戦を迎えた。この日も序盤から流れを福岡に渡す展開となってしまう。早い時間にPKを与え先制を許すと、前半のうちにセットプレーで2点目も献上。苦しい展開で前半戦を終える。

なんとしても早く点差を縮めたい新潟は、今シーズン前半のJリーグを湧かせた司令塔MF伊藤涼太郎が本領を発揮。後半開始早々に鮮やかなフリーキックで1点差に迫ると、アディショナルタイムにはミドルシュートとこぼれ球を押し込むゴールで遂に逆転。ハットトリック達成の活躍で劇的な勝利をもたらした。


浦和レッズ MF伊藤敦樹 写真:Getty Images

第11節:浦和レッズVSサンフレッチェ広島(2-1)

「アジア王者の底力」

3戦負けなしでホームにサンフレッチェ広島を迎えた第11節の浦和レッズ。好調の勢いに乗っていきたいところだったが、前半をスコアレスで折り返すと後半開始早々に先制を許してしまう。ゲームはそのまま進行。後半も終盤に差し掛かかるころ、ゲームを動かしたのがチームの主軸へと成長したMF伊藤敦樹だった。

まずはエリア内冷静なラストパスでキャプテンDF酒井宏樹のゴールをお膳立てすると、後半アディショナルタイムには同じくエリア内冷静なフィニッシュで逆転ゴールをマーク。劣勢を跳ね返す底力を見せる勝利となった。

横浜F・マリノス FW宮市亮 写真:Getty Images

第17節:横浜F・マリノスVS柏レイソル(4-3)

「不死鳥、宮市亮」

第17節の横浜F・マリノスは、ホームで柏レイソルと対戦。幸先良く先制し、一時は同点とされるも前半終了間際に再びゴールを挙げ1点リードで折り返す。しかし、後半に入るとペースは柏に。早々に振り出しに戻されるとさらに追加点も許し逆転されてしまう。

だが、相手に退場者が出たこともあり再び攻撃陣が火を噴く。後半アディショナルタイムにエースFWアンデルソン・ロペスのゴールで同点とすると、さらに終了間際には怪我から復帰して間もないFW宮市亮のゴールで逆転。幾多の怪我から不死鳥の如く蘇ってきた宮市のゴールで、昨2022シーズン王者の意地を見せた。


サンフレッチェ広島 FWナッシム・ベン・カリファ 写真:Getty Images