フックスは、バリューチェーンを4つのステップ(原材料の調達、製造、使用、リサイクル/ライフサイクル終了)に分け、それぞれについて検討し、最適化を試みています。製造過程の関係でCO2負荷が大きい潤滑油であっても、最終的なCO2の発生量と削減量の収支はさまざまな要因で改善されることがあります。製造後の潤滑剤が、その長い寿命を全う過程で製造過程に発生したCo2を補って余りあるものになり得るからです。

大まかに言ってしまうと、製品の原材料調達から廃棄までのCO2の発生量と削減量を合算してゼロを目指しているということです。

2020年以降、私たちは製造過程において、可能な限り効率化を図り、必要な部分はCO2の補償制度を利用することで、カーボンニュートラルなものとなっています。

そして2025年までには、原材料から製造までの過程でのカーボンニュートラルを目指しています。つまり、さらに上流のバリューチェーンの段階でのCO2排出にも責任を持ちたいという考えです。

原材料の調達で面白い事例としては、フックス製品の一部はフライドポテトを揚げた後の廃油から原料を得ています。