釣りを楽しんでいる最中、もう一つの楽しみともいえるのが、釣り場で食べるゴハンだ。だが食事中というのは、思いもよらぬ獲物がヒットする事が多い。今回は、著者の印象に残っている「釣り中の食事時」に起こった出来事を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
釣りの食事時には大物がヒットしがち
釣りをしている最中は、誰しもが集中モードに入ることだろう。それは針先から微かな殺気(?)となって、水中の魚たちに伝わっているのでは……と信じているアングラーも多いのではないだろうか。
実際どういうわけか、「潮が動いていないからゴハンを食べよう」と置き竿にしたら大物がヒットした……なんて話は枚挙に暇がない。今回はその中から、特に印象に残っている2つのエピソードをピックアップしてみた。
竿が海中へと消えていく
「多分大丈夫だろう」と油断すると、とんでもない目に遭う。ここで紹介するのは、まさにそんなエピソードだ。尻手ロープを付けていなかったばかりに、長年愛用した竿とリールが海中へと消えていった出来事を紹介しよう。
カワハギを狙っていた著者
ある日著者は、1.1mの竿と小型両軸リールを使用して、足元でカワハギを狙っていた。
ある程度釣果を得た昼頃、丁度潮止まりになってアタリが一段落したため「そろそろ昼休憩にするか」と、リュックからおにぎりを取り出すために置き竿にした。今思えば、これが大きな油断だったのだ。
小物釣りなら大丈夫という慢心
なんせカワハギ釣りの仕掛けはハリスが極端に短く、エサはアサリ。当然フィッシュイーターが掛かる事もなく、カワハギ以外にヒットするのはフグやベラ、ガシラ程度だ。
そう考えながら仕掛けを足元へと放り込み、「念のため」と竿尻には水汲みバケツを置いておいた。仮に何かヒットしても、これなら大丈夫!という慢心がどこかにあったに違いない。
突如竿先が舞い込む
そうして竿からほんの少し離れ、リュックを覗き込んでゴソゴソしていると……突如ガタッ!!という音が聞こえた。慌ててそちらを振り向くと、なんと竿先が大きく舞い込んでいたのだ。そしてあろうことか、竿尻に乗せておいた水汲みバケツは、勢い余って真横にひっくり返ってしまったのである。
血相を変えて竿を掴みに行くもあと一歩届かず、竿は凄まじい勢いで空へ。そのまま海の中へと引きずり込まれていった。竿は約10年、リールは学生時代から20年近く連れ添った相棒だっただけに、呆然としてしまった。
正体はおそらくコブダイ
近くにいた常連さん曰く、「ここは時々デカいコブダイが掛かる事がある」とのこと。エサがアサリだったことを考えると、正体は十中八九コブダイだろう。
実際別の場所のカワハギ釣りでは、割とよく小ぶりなコブダイがヒットするのを、この時になって思い出した。例えカワハギ釣りのような小物狙いであっても、やはり尻手ロープをつけておけば……と心底後悔した著者であった。