釣りは人を狂わせる趣味だとつくづく感じる。ふだんは真面目でウソなどつかないのに、釣りのためならこのくらい…となる方も多い。筆者にも思い当たる節があるが、罪のないかわいいウソだと思っている。それでも後悔しないわけではない。そこで、2023年も年末を迎えるにあたって、今年の総決算的に罪滅ぼしをしてみたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

大の釣り好きが犯した3つの大罪 「本命ボウズでも楽しい」は自分への嘘?

釣りをするための執念

釣りをするためならウソをついても良い。そんなわけではないが、そこまでしても釣りに行きたい気持ちはわかる。例え体のどこかを痛めていても、痛くない。大丈夫!と自分をだまして無理な釣行をするなんてのは、誰でもあることだろう。

大の釣り好きが犯した3つの大罪 「本命ボウズでも楽しい」は自分への嘘?ウソついてまで行きたい場所もある(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

少なくとも風邪で少し熱があるくらいなら、”魚を釣って治す”なんて、よくわかない理論で動く人も少なからずいる。もちろん、周りには悟られないように演技までしてだ。

こうして釣り人は、自分や周りに罪のないウソをついてまで釣りに行くのだ。もちろん、そうでない普通の釣り人もいるが、趣味にここまですると、それはもう執念でしかない。

大の釣り好きが犯した3つの大罪 「本命ボウズでも楽しい」は自分への嘘?ウソついてまで釣りたい魚もいる(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

釣りにまつわる3つの大罪(ウソ)

それではここからは私(筆者)の体験を元に、実に子供っぽいウソの数々を紹介しよう。

釣り場でのウソ

これは釣り場で話しかけられた時についやってしまうことなのだが、例えば魚が釣れてる時でも「まあまあです」とか、「来たばかりでわかりません」とか、ついごまかしてしまう。

釣れてない時など、「初めてこの場所に来たのでまだわかりません」などと答えた時もある。もちろん初めての場所ではない。悪気はないが、なぜか素直に釣れてると言いたくないし、見栄を張って、釣れてないとも言えない。素直になれないために、つまらないウソをついてしまうのだ。

会社でのウソ

会社でも釣りが趣味だとわかると、様々な人から釣りについての質問や、釣りに行こうと誘われることもある。だが、めんどくさいので、どちらもうまくごまかして切り抜けてきた。

魚の味など聞かれるが、最近は主にルアーフィッシングなので食べない。

なので、昔食べた味をできるだけ思い出して答えたりした。もちろん、本当の味など覚えていない。釣りの誘いも同じだ。他人とは行きたくないので、お金がないだの、道具が壊れただの、適当にやり過ごしたものだ。

自分へのウソ

釣りをしていればいつも釣れるとは限らない。シーバスフィッシングなど、釣れない時の方が多い。

例え釣れてもランディング直前でバラすこともある。そんな時、自分に言い聞かせるものだ。「どうせ逃がすんだからあれは釣れたことにしよう」と。もちろん正確には釣れていないので、自分を納得させるウソだ。

また、ボラやニゴイしか釣れなくても、「シーバスより引きが強くて面白かった」と、本当はシーバスが釣れなくて不完全燃焼なのだが、無理やり自分を納得させるために自分にウソをついたものだ。