釣りエサ購入予定メモを財布に
私は沖提釣り師というだけでなく、エサ釣り師でもあるので、エサを買い忘れたり買い間違ったりしたら後戻りできない海上でジ・エンドだ。
メインのエサは覚えていても、脇役のエサはつい忘れてしまいがち。実際、以前の釣行で、マキエカゴに詰めるアミエビは買ったが、混ぜるオキアミを買い忘れて、カゴ釣りがまともに出来なかった苦い思い出がある。以来、釣行前ルーティーンその3として、釣行前には購入予定の釣りエサをメモに書いて、財布に入れるようにしている。
今どき紙のメモとは何ともアナログな話だが、皆さんの中にも、職場ではパソコンの前に何枚もの付箋紙メモを貼っている人もけっこういるのでは。紙に書いた物を手に取って見る効果は決して捨てたものではない。
沖提に渡ったら二歩下がって波止際をチェック
釣り始めるまではあくまでも釣行前だとするならば、釣行前ルーティーンその4は、手始めに波止際を目で見てチェックすることだ。
海水の色が濁っていたり、波が荒れている時は波止際を見る必要はないが、海水の透明度が高い時は、波止際を覗いて海中の魚の様子を伺うことは釣りの大きなヒントになる。波止際にチヌ(クロダイ)、グレ(メジナ)、カワハギなどがちらついて見えたら、当初予定していた釣りの順番を変えてでも、即狙う価値は大ありだ。
見えている魚は釣れないという説もあるが、私の経験では案外釣れるものだ。釣りの本番に入ってからも、狙いのタナを浅めに設定することで、釣果を上げる可能性が高まることもある。
ただし、忘れてはならないのは、沖提での身の安全の確保。波止際に目線と意識を奪われるあまり。足元を踏み外したりふらついたりしたら、波止際から海中に転落しかねない。だからこのルーティーンは、波止際の海中をうかがう前に、足元で二歩下がることをセットにしている。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>