就職情報サイト「キャリスタ」が2020年卒業の学生を対象に行ったアンケートの「就職希望業種別ランキング」の食品部門ではサントリーグループが堂々の第1位を獲得。その中核を担っているサントリー食品インターナショナル(株)。第10期の有価証券報告書を元に従業員の平均年収についてまとめた。

有価証券報告書とは?

「有価証券報告書」は「会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書」(日本証券業協会)のことだ。

サントリー食品インターナショナルは子会社96社および持分法適用会社9社で構成されているため、有価証券報告書では連結決算と単体決算に分けて利益等を表示している。グループ会社の経営状況は親会社の経営にも影響を与えるため、現在は日本に止まらず海外のグループ会社も含めた連結決算の数字が重要視される。

サントリー食品インターナショナルの平均年間給与は1,061万円

有価証券報告書によると、サントリー食品インターナショナルの平均年収は1,061万円だ。従業員の平均年齢が40.2歳、平均勤続年数は14.9年となっている(2018年3月31日現在における提出会社単体の数字)。

2018年度の売上収益は、海外の子会社を含めた連結ベースで1兆2,943億円。対前年増減率は+4.9%程度だ。国内主力ブランドの売り上げ増加に加え、フランス、ベトナムでの市場拡大が大きく影響している。

国内主力ブランドの成長が売上増の鍵

具体的には、日本国内主力ブランドの「サントリー天然水」が清涼飲料市場で年間販売数量No.1ブランドに成長した。さらにコーヒーブランド「BOSS」の年間販売数量が、発売から初めて1億ケースを突破している。

一方で「特茶」などの特定保健用食品及び機能性表示食品等高収益商品は販売数量が減少。2019年にはこうした商品の商品・容器開発や消費者との接点を創出するなどのイノベーション促進に取り組み、ダウントレンドに歯止めをかけるとしている。

文・佐藤愛美(フリーライター)
 

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