スタンダードな5インチモデルの互換性は微妙……

次に、スタンダードな5インチ代のiPhoneを比較してみましょう。5.8インチモデルが3機種、5.5インチモデルが4機種、5.4インチモデルが2機種あります。

同じサイズのモデルならスマホケースを使い回せる場合もありますが、完全に互換性のあるモデルは意外と少なめでした。

5.8インチのiPhone

まず、5.8インチモデルはiPhone 11 Pro、XS、Xの3機種がありますが、このなかでXSとXは本体サイズがまったく同じ。しかも、ボタン配置も一致しますので、スマホケースに互換性があります。

ただし、XはXSよりカメラが約1mm小さいので、X用のスマホケースはXSでは使えない可能性もあるのでご注意ください(逆はOKです)。

一方、11 Proは本体サイズがほかの2機種とは違ううえに、カメラ形状がまったく違うため、XSやXとは互換性がありません。

iPhoneケース、同じインチ数でも合わないのはなぜ? スマホケースの互換性を解説
5.8インチモデルのなかでXとXSは本体サイズがまったく同じですが、11 Proは全体的に本体サイズが大きく、ほかの機種とは互換性がありません(表はApple公式サイトを基に筆者が独自に作成)(画像=『オトナライフ』より 引用)
iPhoneケース、同じインチ数でも合わないのはなぜ? スマホケースの互換性を解説
本体サイズがまったく同じiPhone XSとXですが、実はカメラサイズが1mm違うので注意が必要です。また、11 Proはカメラ形状も他機種とはまったく異なります(画像はApple公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

5.5インチのiPhone

5.5インチのiPhoneは、すべてホームボタンがある懐かしいスタイルのモデルになります。

まず、iPhone 8 Plusと7 Plusのサイズ差は、高さ、幅、厚さがそれぞれ0.2mmしか違わないので、スマホケースなら使い回すことができるでしょう。

同様にiPhone 6 Plusと6s Plusの本体サイズも0.2mm程度しか違わないので、スマホケースには互換性があります。

また、7 Plusと6s Plusは本体サイズがまったく同じですが、カメラ形状やイヤホンジャックの位置が異なっているため、スマホケースの使い回しは厳しいでしょう。

もちろん、これはカメラ形状の異なる8 Plusと、6s Plus&6 Plusでも当てはまりますので、ご注意ください。

iPhoneケース、同じインチ数でも合わないのはなぜ? スマホケースの互換性を解説
>5.5インチモデルでは7 Plusと6s Plusの本体サイズがまったく同じで、ほかの機種とのサイズ差も0.2mm程度しかありません。モデルによってはスマホケースを使い回すことも可能でしょう(表はApple公式サイトを基に筆者が独自に作成)(画像=『オトナライフ』より 引用)
iPhoneケース、同じインチ数でも合わないのはなぜ? スマホケースの互換性を解説
どれも同じようなサイズの5.5インチモデルですが、「8 Plus/7 Plus」と「6s Plus/6 Plus」ではカメラ形状やイヤホンジャックの位置が異なるので、この2グループに互換性はありません(画像はApple公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

5.4インチのiPhone

5.4インチのiPhoneは小型の「mini」シリーズになります。片手操作ができる高性能な小型iPhoneとして、今でも意外と人気があるモデルです。

しかし、現在このminiサイズのiPhoneはラインナップから外れてしまい、iPhone 13 miniと12 miniの2機種しかありません。

この2機種の本体サイズはほとんど同じなので、スマホケースなら互換性がありそうですが、実はカメラ形状と位置が異なるので、残念ながらスマホケースの互換性はないのです。

iPhoneケース、同じインチ数でも合わないのはなぜ? スマホケースの互換性を解説
iPhone 13 miniと12 miniの高さと幅はまったく同じで、厚さが0.25mm違うだけです。本体サイズ的には互換性がありそうですが……(表はApple公式サイトを基に筆者が独自に作成)(画像=『オトナライフ』より 引用)
iPhoneケース、同じインチ数でも合わないのはなぜ? スマホケースの互換性を解説
ほぼ同じサイズのiPhone 13 miniと12 miniですが、カメラ形状や位置、サイズも微妙に合わないため、互換性のあるスマホケースは発売されていません(画像はApple公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

小型4.7インチモデルはiPhone 7を境に互換性が異なる!

今でもiPhone SEシリーズとして生き残っている小型4.7インチモデルは全6機種あります。

最新モデルは、2022年発売のiPhone SE(第3世代)になりますが、iPhone SE(第2世代)と8を含めた3機種は本体サイズ、カメラ形状、ボタン位置もまったく同じなので互換性があります。

また、7も本体サイズが8以降のモデルとほぼ同じですし、カメラ形状も近いので、スマホケースなら使い回すことができるでしょう。

iPhone 6sと6もサイズ的には7以降のモデルに近いのですが、7以降の機種ではカメラ形状が異なるため互換性はありません。

なお、iPhone 6sと6であれば、カメラ形状が同じで本体サイズも近いので、スマホケースなら使い回しできるはずです。

4.7インチのiPhone

iPhoneケース、同じインチ数でも合わないのはなぜ? スマホケースの互換性を解説
4.7インチモデルのiPhone8、SE(第2世代)、SE(第3世代)はまったく同じサイズです。ほかの機種も似たようなサイズですが互換性はどうなのでしょうか?(表はApple公式サイトを基に筆者が独自に作成)(画像=『オトナライフ』より 引用)
iPhoneケース、同じインチ数でも合わないのはなぜ? スマホケースの互換性を解説
4.7インチモデルは全機種同じようなサイズですが、「7/8/SE(第2世代・第3世代)」と、「6s/6」とではカメラ形状が異なりますのでご注意ください(画像はApple公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)