アメリカをはじめ、グローバルに展開するデータクラウド企業「Snowflake」は、クラウドでのデータ共有プラットフォームを展開するスタートアップ企業のSamoohaを買収した。
この買収により、Snowflakeは「データクリーンルーム」と呼ばれる、個人のプライバシーに配慮する形で顧客や消費者のデータ分析が進められるクラウド環境を獲得。企業間のデータ共有、分析などを安全に行うことが可能になるという。
カリフォルニアで設立されたデータクラウド企業「Snowflake」

Snowflake公式サイトより引用
同社は、データウェアハウジングの専門家であるBenoît Dageville氏、Thierry Cruanes氏、Marcin Zukowski氏の3名によって創立。Dageville氏とCruanes氏は以前、Oracleでデータアーキテクトとして働き、Zukowski氏はオランダのスタートアップVectorwiseの共同創立者であった。
現在のCEOはFrank Slootmanで、2019年にこの役職に就任。以前は、クラウドサービス会社ServiceNowのCEOを務め、同社を年間約1.4億ドルの収益から上場し、さらに増収させることに成功した。
安全なデータ共有ソリューションを提供する「Samooha」

Samooha公式サイトより引用
Samoohaは、安全で簡単なエンタープライズデータ共有のためのソリューションを提供している。同社は、データクリーンルーム分野で競合他社との差別化を図り、特にヘルスケア、金融サービス、広告、小売、エンターテインメントなどの業界に焦点を当ててきた。Snowflakeの技術基盤と相まって、この取り組みは市場における競争力を高めることが期待される。