「1点」が昇降格をも左右するサッカーにおいて、点取り屋であるFW(フォワード)は重要なポジションである。降格枠が3へと増加する2024シーズンの明治安田生命J1リーグ。1つでも上の順位を獲得するために、得点を見込める選手の需要はより高まると予想される。
この記事では、移籍市場で注目されているであろう、2023シーズンのJ2で多くの得点に絡んだFW登録選手7名を紹介する。
(※2023年12月21日AM8時時点でのデータに基づく)
チアゴ・サンタナ(清水エスパルス)
1人目は、清水エスパルスのチアゴ・サンタナ。加入した2021シーズンから2年間、J1で27得点を挙げる活躍をみせており、特に2022シーズンは14得点でJ1の得点王とベストイレブンに輝いた。しかし、チームはリーグ17位で降格。2023シーズンは自身初となるJ2で戦ったサンタナだが、12得点と安定した成績を残している。
万能型ストライカーで左足、頭、右足のどこからでも得点を挙げられるうえに味方との連携意識にも長けている。Jリーグでも抜群の実績を持つため年俸は高額だが、2桁得点を確実に狙えるストライカーは希少な存在だ。
森海渡(徳島ヴォルティス)
2人目は、2023シーズンのJ2で日本人トップタイとなる13得点を挙げた森海渡。柏レイソルの下部組織から筑波大学を経て2022シーズンから古巣へ入団すると、ルーキーながらJ1で4得点を記録。今シーズンはJ2の徳島ヴォルティスへ期限付き移籍し、カテゴリーを落としたとはいえスタメン出場は2試合から29試合、出場時間は311分から2413分へと急増し得点数も増加した。また、5月には6試合6得点の固め取りでJリーグKONAMI月間MVPを受賞している。
右足から放たれるシュートは振りの小ささからは考えられないほど強烈で、オフ・ザ・ボールの質も向上しつつある。一方、終盤には11試合連続無得点の時期もあった森。「世界に羽ばたけるようになりたい」という自身の高い目標には、コンスタントな活躍が求められる。所属元の柏レイソルでは、細谷真大以外のFWが挙げる得点数が少なく、森の帰還を期待する声は大きい。