今年トップ3の激流の潮
この日の潮の流れは最悪です。何故なら、今年3番目位の最悪な激流の潮。船長も「頑張って下さい」と気合を入れてくれますが、現状はむなしく、ラインは右往左往し、安定しないです。
棚取りも、5分放置しただけで10m位深くなり、だからといって底取りを頻繁にしていると、ほかの人と糸が絡んでしまう可能性が高くなってしまうため、コマメな棚取りが出来ない状態です。この時はとりあえず、様子見で隣の人のPEラインの方向と、自分のPEラインの方向を見て棚取りするようにします。
他のお客さん達も激流の潮に翻弄され、糸同士が絡むハプニング。中にはPEラインが根掛かりなどで切れてしまったお客さんもいて、苦労をなさっていたみたいです(笑)。
何故か餌だけ無くなる現象
潮の流れが速い上、波のウネリ。ウネリの上下で竿が安定せず、アタリが取りづらいです。仕掛けを回収の際、エサが全く無くなっている状態や何者かに遊ばれていたような……。
イワシに傷がある場合も。食われているのか、波の上下で外れてしまっているのか、この時は分かりませんでしたが、後にこの件が解決します。
テクニカルなマダラ釣り
この時期のマダラ釣りはテクニカルな釣りと船長は話します。アタリが小さい物もあれば、竿を叩くようなアタリもあるとか。自分はこの時期のマダラ釣りは2回目なのですが、1回目が大荒れで、なんと行くまでに3時間もかかり、言うまでもなくその日は撃沈です。
ですが、船長も釣ってほしいからとなんと、2000円引きのリベンジ券をくれたのです。船でそんなシステム初めてだったので、悔しさが100%だったのですが、船長のその一言で喜びと半々になり、帰ったのを覚えています。
話はもどりますが、テクニカルに加え、コンデションも悪い始末。この日は特に難しく、ウネリで竿が安定せずアタリが分かりづらい点や、激流の潮、サメが釣った鱈を食べてしまうという問題と隣同士やほかのお客さんとの糸の絡まりあい(笑)。そこら辺をどう攻略するかが、今回の課題となったのです。
激流の潮を攻略
(1)棚に仕掛けを入れ終えたら、とにかく動かさない(魚の反応がない場合)。潮の早い時などは、底取りばっかりしていると他の方の仕掛けと絡まる可能性があるからです。
(2)常にサミングで糸を操る。フリーフォール状態で底取りしたり、仕掛けを入れる際にサミングしないと、他のお客さんと絡まったり、最悪の場合ペラに絡まり大変なことになります。サミングして落とすことにより、常に糸がオモリの重さと自分の抑えている手でPEラインが抵抗を受け、竿の近くに来ようとします。張っている状態なので、底に着底した時も分かりやすくなります。
(3)底取りが出来ない場合。船長にやってもらうのが1番ですが、船の操作等で忙しい場合があります。そんな場合は横のお客さんに今何メートルか聞き、自分のカウンターを見て調節します。そのメートル付近より10m一気に電動であげて、ゆっくりサミングしながら、その棚付近を慎重に落としていきます。落としていくと、着底した際に糸ふけが出るので、着いたらすぐに5m上げすぐさま再度落とし、底から50cm又は1mで待ちます。
(4)竿や糸に抵抗が無くなったら、すぐ回収。竿と糸は常にオモリをぶら下げている為、糸は張り、竿は重さでお辞儀をしている状態ですので、糸ふけが出来たり、曲がっていた竿が抵抗も受けずに真っすぐになっていたら、だいたい他の人と絡んでいるパターンが多いです。即回収し、PEラインが近づいてきたら、リールのスピードを緩め慎重にやり取りします。糸ふけができる場合は、棚が浅くなり、オモリが底に着いているパターンもあるので注意が必要です。
(5)潮が早く、多数人で糸が絡んでしまった場合は、いち早く上がった仕掛けを切る。仕掛けが長いため、PEラインとグルグル回り大変な時結構あります。そんな時は、仕掛けを切り、なるべく早く他の人のPEラインなどをほどいてあげる事をお勧めいたします。モタモタしていると船底にPEラインが触れ、切れる。ペラに巻き込む危険性などがあるからです。すぐ切って解き、新しい仕掛けで手返しよく釣りを開始する事をお勧め致します。
(6)鱈が食い始めたらチャンス。鱈が1匹かかっていても、上げないで他の鱈をおびき寄せ、多点掛け又は、隣の人に釣らせてあげると言うパターンもありです(笑)。マダラは、餌を食べている物の近くに寄ってくる習性があるらしいです。