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最初はクーペ、ついで4ドアセダンも追加
TSレースをはじめ、各種モータースポーツで活躍!

最初はクーペ、ついで4ドアセダンも追加

国民車からレースで活躍!?パブリカのスポーティ&上級モデルことトヨタ スターレット【推し車】
(画像=セダンより数ヶ月早く登場したのは2ドアクーペで、これもパブリカにはなかったモデル,『MOBY』より 引用)

1973年4月、まず「パブリカスターレット」として登場したのは2ドアのファストバッククーペ版で、同年10月には4ドアセダンを追加、いずれもエンジンはパブリカと同じ1,000cc直4OHV(セダンKP40/クーペKP45)、同1,200cc(セダンKP42/クーペKP47)。

クーペが先行したのは、もともと初代カローラのクーペ版「カローラスプリンター」の発売から始まったトヨタオート店らしいところですが、4ドア版も単純なセダンというより、クーペのルーフを伸ばした「ファストバックセダン」といいう出で立ちでした。

そもそも2代目パブリカの方は2ドアのセダン/バン/(3ドア)/ピックアップというラインナップだったので、カローラより小さい4ドアセダンというのは、1970年発売の2代目でカローラ/スプリンターが上級移行したトヨタにとって、魅力的なモデルだったでしょう。

なお、2代目パブリカの生産を委託されていたダイハツでも、2代目パブリカの姉妹車「コンソルテ」を販売しており、パブリカスターレットと同時に2ドアクーペ、4ドアセダンを追加していますが、こちらは特に別名称を追加していません。

TSレースをはじめ、各種モータースポーツで活躍!

国民車からレースで活躍!?パブリカのスポーティ&上級モデルことトヨタ スターレット【推し車】
(画像=レースでは名車B110サニークーペGXと激闘を繰り広げたスターレットクーペだが、歴代唯一のクーペでもあった,『MOBY』より 引用)

エンジンなどメカニズムや構造面では2代目パブリカに準じた初代スターレット(発売からしばらくして「パブリカ」が外れ、独立した)ですが、一回り大きくて使い勝手がよく、直線的なデザインもウケて、まもなくパブリカに代わるヒット車種となります。

特にスターレットクーペはレースやラリー、ジムカーナにダートトライアルなどモータースポーツ向けエントリーモデルとして活躍し、TSレースでは1.2リッターOHVの3Kをベースにした1.3リッターDOHCエンジン「137E」(※)搭載車も登場!

(※通称3K-R…1.3リッター化しているため4K-Rと呼ぶ場合もあるが、137Eは3Kのボアアップ&DOHC4バルブ版であり、ボア/ストロークとも3Kから拡大した4Kとは排気量も全く異なる)

TSレースで不動の王者だった日産のB110サニークーペGXを相手にしない高性能を誇り、あまりの性能差からサニーユーザーのレースボイコットまで起きたとすら言われていますが、サニー用のA型エンジンチューンが進歩して以降は苦戦したようです。

ともあれ、この初代スターレットから始まった「小型で安価なトヨタ車でモータースポーツへ参戦する」という流れは、歴代スターレットと歴代ヴィッツを経て、現在のヤリスまで続くこととなるのでした。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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