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小さくて安くてよく走った「スターレット」の初代モデル
2代続いた国民車「パブリカ」のスポーティ&上級モデル

小さくて安くてよく走った「スターレット」の初代モデル

国民車からレースで活躍!?パブリカのスポーティ&上級モデルことトヨタ スターレット【推し車】
(画像=2ドアしかなかった2代目パブリカの上級派生版として、4ドアセダンが設定された初代スターレット(パブリカスターレット),『MOBY』より 引用)

2023年現在、トヨタの国内向け自社製エントリーモデルは「ヤリス」ですが、改名前に3代続いた「ヴィッツ」よりさらに前には、1999年に廃止されるまで5代続いた「スターレット」が、トヨタの主力エントリーモデルでした。

単に小さくて安いだけでなく、モータースポーツでも活躍したこともあって、MOBY編集部がAIに聞いた、「30〜50代のクルマ好きが気になる名車」にも歴代スターレットはノミネートされています。

今回紹介するのはそれらのごく初期、2代目パブリカの上級版として登場した初代モデルです。

2代続いた国民車「パブリカ」のスポーティ&上級モデル

国民車からレースで活躍!?パブリカのスポーティ&上級モデルことトヨタ スターレット【推し車】
(画像=4ドアセダンといっても単純なノッチバックセダンではなく、2ドアファストバッククーペのルーフを延長、後席ドアを追加したようなスタイルだった,『MOBY』より 引用)

通産省の一部が提唱した安価で必要十分な性能を持つ「国民車構想」に対し、従来から同様のコンセプトで小型大衆車の開発を進めていたトヨタによる回答として1961年に発売された、初代「パブリカ」。

発売当初こそ、既に高度経済成長期にあって所得に余裕の出てきたユーザーに嫌われ、販売は苦戦したものの、装備や内外装を充実させたデラックス路線の改良で次第に持ち直し、1969年にはパブリカ店改めカローラ店向けエントリーモデルの2代目が登場しました。

一方、1968年に若者・女性・スポーティ層向けの新販売チャンネルとして立ち上がったトヨタオート店(現・ネッツ店)では、カローラ姉妹車の「スプリンター」よりも売りやすいエントリーモデルが求められたようです。

そこで1973年、トヨタオート店向けに2代目パブリカ派生の上級車種として登場したのが、初代「スターレット」でした。