セルヒオ・レギロン(左)遠藤航(右)写真:Getty Images

日本時間12月18日午前1時30分に行われるプレミアリーグ23/24シーズン第17節。日本代表MF遠藤航が所属するリバプール(現1位)はマンチェスター・ユナイテッド(現6位)をホーム(アンフィールド)に迎えて対戦する。今シーズンこれが初対戦となるリバプールとユナイテッド。プレシーズンも含め、直近5試合における戦績はリバプールが3勝で一歩リードしており、昨2022/23シーズン第26節ではユナイテッド相手に7-0と大勝している。

この記事では、MF遠藤の出場も期待されるこの1戦について、各チームの現状と見どころを紹介する。


リバプール FWモハメド・サラー 写真:Getty Images

リバプールの現状

第16節では、クリスタル・パレスに先制点を許しながらも2-1と逆転し厳しい戦いを制したリバプール。この試合ではエースFWモハメド・サラーが2ゴールを挙げ、リバプールでの公式戦200ゴールとリーグ通算150ゴールを同時に達成した。チームにも個人にも大きな意味をもたらした試合で、改めて「勝てるチーム」であることを証明した。

輝かしい記録を達成したサラーは、ここまでユナイテッド相手に通算10得点の“ユナイテッドキラー”でもある。この数字はリバプールのレジェンドで現在アル・イテファク(サウジアラビア)の監督であるスティーブン・ジェラードが記録した8得点より多く、次節の対戦でも得点が期待されている。


マンチェスター・ユナイテッド DFセルヒオ・レギロン 写真:Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドの現状

一方のマンチェスター・ユナイテッドは、第15節に魅せたチェルシー戦での素晴らしい勝利(2-1)とパフォーマンスをほとんどの選手が継続できず、ホーム(オールドトラフォード)での第16節はボーンマスに3失点と完敗。復調の兆しが見えていただけに残念な敗戦となってしまった。これ以上負けるわけにはいかないユナイテッドにとって、サラーの主戦場であるサイドに誰を配置するか悩ましい問題だ。

レフトバック(LB)が本職のDFルーク・ショーとセンターバック(CB)のDFハリー・マグワイアが、12月12日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループA最終節(バイエルン・ミュンヘン戦0-1)で負傷交代し、次節のリバプール戦に間に合うかどうか未だ不透明という状況だ。また、エリック・テン・ハフ監督は、左利きのショーを左センターバック(LCB)として起用することも多く、ショーとマグワイアの負傷はCBの人選にも影響を与えてくるだろう。

実際、ボーンマス戦ではショーがLCBでスタメン入りし、左サイドバック(LSB)の位置にはDFセルヒオ・レギロンがチョイスされていた。しかし、結果的にその選択が正解であったかは悩ましいところだ。この試合でのショーは精細を欠いていた。ボーンマスが2点目を挙げた68分のシーン。きっかけは彼のパスミスからクロスを上げられてしまったことであり、その後も相手MFフィリップ・ビリングとの競り合いで負けてしまった。

また、レギロンのパフォーマンスも良かったと評価するのは難しそうだ。何度も積極的に攻撃したものの、いずれも決定機には至らず、自身がパスカットしたボールを味方に渡す際のミスでは飛び上がって悔しがる素振りも見せていたが、切り替えの素早いリバプール相手にそんなプレーが通用するわけはない。今シーズンも右サイドバック(RSB)のDFディオゴ・ダロトやMFソフィアン・アムラバトがLSBを代役的に務めていただけに、誰がサラーとマッチアップするのか注目である。

リバプール MF遠藤航 写真:Getty Images