“ブタ野郎ダイエット”のポイント
ブタの実験から我々はさまざまな有益なことを学んでいる。たとえば体内ですぐに消化される炭水化物ではなく、ゆっくりと消化される炭水化物（野菜、全粒穀物、豆類）を摂取すると、血糖値の急上昇を防ぐことができて肥満を防止する。
また1日のカロリーが一定に保たれている場合でも、ブタは少量の食事を何回にも分けて食べることを好んでおり、これは1度に量の多い食事を摂るよりも太り難いこともわかっている。
さらにブタはエネルギー需要に応じて食べることが得意であり、必要な栄養素、ビタミン、ミネラルをすべて含む栄養的に完全な食事を与えると、カロリーを脂肪ではなく筋肉に変える割合が高まるのだ。
ブタの栄養研究はこのエネルギーバランスの乱れが体重増加の最大の決定要因であることを強調している。そしてブタの摂食行動の研究に基づく“ブタ野郎ダイエット”の要点は次のようなものになる。
●必要な栄養素を必ず摂取すべくさまざまな食品を食べる。
●1日に少量の食事を5～6回摂る。
●ほとんどすべての炭水化物を消化の遅いもの（野菜、全粒穀物、豆類）にする。
ビタミンのサプリを毎日摂取しても問題はないが、ビタミン以外のサプリメントは必要ないという。そして最も重要なことは体重が増加した場合は単純にカロリー摂取量を減らすことである。
「人間はブタではありませんが、ブタのデータを借りたほうが、データを全く持たないよりもはるかに真実に近いのは間違いありません」と研究者らは結論づけた。
“ブタ野郎”と呼ぶのはブタの皆さまにおかれては失礼千万な話でもあるが、ブタに学ぶ“ブタ野郎ダイエット”で夏に向けて身体を絞ってみてもよさそうだ。
参考：「Big Think」ほか
文＝仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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