自転車専用通行帯とは?
自転車専用通行帯とは、車道の路肩に設けられた自転車専用の通行帯のことを言います。
市街地以外ではあまり見かけないこの通行帯は、道路構造令第2条第1項第15号及び、道路交通法第20条第2項の規定に当てはまるように設計されています。
通行区分違反は取り締まりの対象となるので注意が必要です。
自転車専用通行帯の特徴
自転車専用通行帯の特徴は、青いバックに白文字で“自転車専用”と道路にペイントがされていて、なおかつ道路標識も設置されていることです。
この要件は、先程の道路構造令を遵守した作りとなっているので、日本全国で似たようなデザインとなっています。
自転車ナビマークとの違い
ここでややこしいのが“自転車ナビマーク”。
自転車ナビマークは、車道の左端に青や白い矢印、もしくはピクトグラムでペイントされているマークのことを言います。
都心部では見かけることも多く、札幌市などでは自転車専用通行帯は存在せず、自転車ナビマークのみ設置されています。
一見すると、自転車専用通行帯に似ているデザインなのですが、実はこのマークは自転車の安全な運航を目的とする補助線であり、法律上の拘束力は何もありません。
つまり、あくまで“車道を走る自転車に配慮してね”というドライバーへの意思表示なだけであって、自転車専用通行帯とは異なるので注意しましょう。
自転車専用通行帯と自転車道の違い
さらに混乱するのが自転車道の存在です。
自転車道は自転車専用の道路で、いわゆるサイクリングロードのように道路から完全に分断された道の事を言います。(厳密にはサイクリングロードは自転車道とはいいません)
自転車専用通行帯とは異なり、柵や縁石で区切られ、自転車道は完全に道として独立していることが特徴です。
また、市街地では歩道や車道の一部と併設されている自転車道を見かけることもあります。
この場合も通行帯がしっかりと区切られていて、自転車専用である事を示す標識が設置されています。
自転車道も左側通行
車道とは区切られている自転車道ですが、交通ルールは車と同じ。左側通行を守って、なるべく左端によって走行しなくてはなりません。
特に、自転車道は自転車しか走っていないということもあり、スピードを出して走行している人も少なくありません。
車道とは違うとはいえ、道路は道路。交通ルールを守って安全な運転を心がける必要がありますね。