旅人の無事を祈って言う言葉を「一路平安(いちろへいあん)」と言います。 これらは「道中お気をつけて」という意味で使用されます。 しかし、そもそも「一路平安」は何を指すのでしょうか?

今回はそれら「一路平安」という言葉について解説します。 実際に「一路平安」の意味はもちろん使用方法、成り立ち、類義語についても説明します。

目次
「一路平安」とは
「一路平安」の由来
「一路平安」の類義語
まとめ

「一路平安」とは

「一路平安」とはどんな意味?どんな状況で用いる言葉?
(画像=『FUNDO』より 引用)

まずは「一路平安」がどのような意味を持つのかをまとめます。

「一路平安」の意味

「一路平安」とは旅立つ人の道中の無事を祈って言う言葉です。 これらは「道中お気をつけて」というニュアンスで使用される言葉となっています。

ちなみに「一路」とは一筋の道のことを表します。 ここでは道中という意味で使用されているのが特徴です。

その一方で「平安」とは穏やかであることを言います。 ここでは無事という意味で使用されているのが特徴です。

要は旅の平穏を祈っている言葉と言えるでしょう。

ただし、例外として仕事が順調に進むことも意味します。 他にも何事もなく物事が運ぶという意味合いもあるので、そこは使用の際に注意が必要です。

「一路平安」の使い時

「一路平安」は旅人などに対する言葉として使用されます。 実際に道中の無事を祈るために使用される挨拶となります。

事実、使用方法としては旅人が立つ時などが多いです。 その際は「一路平安でありますように」のように使用します。

「一路平安」の由来

「一路平安」とはどんな意味?どんな状況で用いる言葉?
(画像=『FUNDO』より 引用)

では「一路平安」はどこから来た言葉なのでしょうか? ここではそれら「一路平安」の成り立ちについてまとめます。

「一路平安」は中国語から来た言い回し

「一路平安」は中国語から来た言い回しとされています。 中でも18世紀末頃に出版された中国の通俗小説「紅楼夢―十四回」に見られる表現とされているとか。

そこには「又叫進昭児来、細問一路平安」とあります。 この表現が「一路平安」として広まったと考えられています。

転じて中国では道中の無事を祈る際に「一路平安」と表現するようになったのだとか。

これは英語だと「Safe on the way」のように表現されます。 他にも「Bon voyage」や「Have a nice trip」と表現されます。

これらはどれも旅の無事を祈る際にかける挨拶です。 その中国語版が「一路平安」と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、日本ではそのまま「道中ご無事で」と表現します。 もしくはそのまま「どうぞお気をつけて」と言われることもあるかもしれませんね。