トップ2:川崎フロンターレ
11月・12月の成績:2勝1分・勝ち点7・得失点差+4・総得点7
最終順位は8位。近年の成績を見ると8位に”甘んじた”印象の川崎フロンターレだが、来季に期待のかかる2023シーズン最終盤となった。なかでも第33節鹿島アントラーズ戦では、我慢の時間もありながら終わってみれば3-0の完勝。鬼木達監督の続投も決まり、12月9日には天皇杯優勝を達成した川崎にとって、苦しみながらも着実に力を付けたシーズンになったと言えそうだ。リーグタイトルの奪還には、オフシーズンの動きが重要になる。
トップ1:ヴィッセル神戸
11月・12月の成績:3勝・勝ち点9・得失点差+3・総得点5
クラブ初となる、悲願のリーグ制覇を達成したヴィッセル神戸。最後まで勢いが衰えない完璧な2023シーズンだった。11月と12月も3試合すべて1点差と僅差の試合を制し、優勝決定後の最終節(対ガンバ大阪1-0)でも緩むことなく勝利を挙げている。来季は追われる側になり、日程も過密になる神戸。連覇は難易度が高いとされるが、経験豊富な選手たちを中心に新たな目標を達成できるだろうか。
ワースト5:横浜FC
11月・12月の成績:3分・勝ち点3・得失点差0・総得点4
1シーズンでのJ2降格となった横浜FCは、最後まで流れに乗れなかった。第32節サガン鳥栖戦(3-1)に勝利し残留に望みを繋いだが、翌第33節湘南ベルマーレとの直接対決で痛恨の敗戦(0-1)。わずかな可能性に懸けた最終節も敗れ(対鹿島アントラーズ1-2)、目標の残留は達成できなかった。それでも四方田修平監督の続投は有力視されており、来季も継続路線でのJ1復帰を目指す。
ワースト4:名古屋グランパス
11月・12月の成績:1分2敗・勝ち点1・得失点差-2・総得点3
最終的に6位で2023シーズンを終えた名古屋グランパスだが、終盤戦の戦いは不安を残すものだった。3試合で勝ち点1、そのうち2試合は残留争いに巻き込まれた相手(柏レイソル1-1、湘南ベルマーレ1-2)だった。また、少し遡ってみてもリーグ戦終盤10試合で白星は1つ(第30節ガンバ大阪戦1-0)のみ。失点を喫してようやくエンジンがかかる試合が目立ち、苦しい試合を増やした。長谷川健太監督の続投は決まっているが、補強以上に戦術面に修正を加える必要がありそうだ。