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頑丈でタフなイメージを手に入れた4/5代目フォレスター
FA20直噴ターボやX-MODEで魅力満点の4代目(2012年)
頑丈でタフなイメージを手に入れた4/5代目フォレスター
つい先日(2023年11月17日)、米国仕様の新型(6代目)を発表したばかりのスバル フォレスター。
今やスバルの柱とも言える人気のSUVで、クロスオーバーワゴン的な初代・2代目を経て、2007年登場の3代目以降は主力の北米市場からの強い要請により、大型化とSUVとしての使い勝手を重視したコンセプトへ転換、改良が続けられています。
オン/オフ問わず走行性能に優れたSUVとして定評があり、スバルのシンメトリカルAWD技術をもっとも活かせる車種として、MOBY編集部がAIに聞いた、「30~50代のクルマ好きが興味を持つ名車」にも駅代フォレスターがノミネート。
今回はその中から、SUVとしてのタフさが外見からもにじみ出るようになった、4代目と現行の5代目を紹介します。
FA20直噴ターボやX-MODEで魅力満点の4代目(2012年)
最低地上高の引き上げによる悪路走破性向上や、サイズアップによる後席居住性向上と積載性能の両立といった「本格的なSUVとしてのコンセプト大転換」となった3代目に続き、2012年11月に発売された4代目はさらなるサイズアップと、SUVとしての機能強化を実現。
この頃になると、高級SUVは「アウトバック」、小型で軽快な都市型SUVは「XV」と、スバルSUVのラインナップも充実しており、フォレスターはその中でも「悪路走破性にも優れた本格的なオールラウンダーSUV」というポジションになっていました。
デザインは同時期のインプレッサ(4代目)や、ミニバンのエクシーガを基本にタフな印象を与える重厚なイメージが与えられ、プラットフォームや駆動メカニズムは先代を踏襲した改良型、ターボエンジンは新型2リッター直噴ターボ(DIT)のFA20を採用。
サイズアップで車内空間に余裕を持たせるのみならず、座面を上げて乗降性向上、アイポイントも上がって視界も広くなり、さらに高さを抑えたサイドシルをドアパネルで覆う「クリーンサイドシル」の採用で、乗降時に衣服が汚れにくくする配慮もなされています。
特筆すべきは、スイッチひとつでスロットルやギア比、駆動力配分の電子制御を悪路走行モードにできる「X-MODE」の採用で、20km/h以下で車速を一定に保って滑りやすい坂も安全に降りられる「ヒルディセントコントロール」など、SUVらしくなりました。
また、新開発の6速MTを積む歴代最後のMT車が設定されたものの2リッター自然吸気版(FB20)の廉価グレードだけで、強力なターボ車をMTで操るようなグレードは、燃費の問題もあってか国内では設定できなかったようです。