粘るがナマズのみ

時計はすでに正午を回ったが、依然ノーフィッシュ。それどころかまともなアタリさえもなく、黄色信号が点滅してきた感じだ。

そのころ西の芝生で釣りをしていた山口氏の釣友が様子を見に来てくれた。

吉田康雄

「芝生は何尺でも入れパクだよ。放流ベラだけどね。こっちはどう?」

 

全員がいまだオデコと山口氏が告げると移動を勧められたが、地ベラにこだわる我々は、多少の迷いはありながらも居残ることを告げ「では、がんばってねー」と常連は去っていった。

するとその直後、山口氏の竿が大きく曲がる。

吉田康雄

「消し込みました。スレでしょうか」

 

ところがヘラにしてはどうも引きが強すぎる。上がってきたのは門池名物のニホンナマズだった。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【たまには野でのんびりと#2】竿が大きく曲がったが正体はナマズだった(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

時刻は12時45分。日が短い今の時期、残り時間はあと4時間あるか、ないかだ。さあ、どうする吉田。このまま両グルの宙を続けるか、それとも釣り方を替えるか。ちなみにこれまでアタリを出したのは山口氏と記者のみで、いずれも2回ずつ。しかも、そのどれもが消し込みだった。

次回も「たまには野でのんびりと」です。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【たまには野でのんびりと#1】

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
門池
入釣無料。釣り台必携。
この記事は『週刊へらニュース』2023年12月8日号に掲載された記事を再編集したものになります。