ナルカン

ニューヨーク市議会は6日、全ての公立学校で薬物の過剰摂取(オーバードーズ)に対する解毒剤ナロキソンの配置を義務付ける法案を賛成多数で可決した。エリック・アダムス市長が30日以内に署名した場合、法律が成立する。

市は今年の秋より、高校にオピオイド拮抗薬「ナルカン」の配布を進めてきたが、今回の法律では、小学校や中学校が加えられた。

ニューヨーク市では昨年、オーバードーズによる死者数が前年比12%増加し、3,000人を超えた。2000年の調査開始以来、過去最多となった。死亡者の81%から、フェンタニル(モルヒネの50から100倍強力なオピオイド)が検出されている。