メモリの増設でどの程度性能がよくなるかを検証!
今回は2014年に購入した15.5型の大型ノートパソコン「VAIO Fit 15 SVF15A 1A1J」のメモリを4GBから8GBに増設して、その結果を検証してみます。
テストしたのは「Chrome」のタブを複数開いたときのメモリ利用状況、パソコンの起動時間、zipファイルへの圧縮時間、ビデオの変換時間です。これらがメモリの増設で、実際にどのように変化したのか確認してみましょう。
■利用可能メモリに余裕が出る
まず、チェックしたいのは「タスクマネージャー」です。タスクマネージャーは、タスクバーを右クリックすると表示されますが、「パフォーマンス」を確認すると、メモリ容量や現在の使用量などが確認できます。
4GBメモリの場合は利用可能メモリが1.5GBしかなく余裕がないのに対し、8GBメモリの場合は利用可能メモリは5.2GBもあり、メモリ不足で動作が遅くなる頻度が少なくなるでしょう。


■「Chrome」で複数タブを開くだけでメモリ利用率に差が!
メモリ容量が少ないと、Webブラウザの「Chrome」で複数タブを開くだけでメモリ利用率が非常に高くなってしまいます。
4GBメモリの場合は、Chromeでタブを10個開いただけで、メモリ使用率が79%までアップ! この状態でほかの作業を行うとパソコンの動作はかなり重くなってしまうでしょう。
ちなみに、8GBメモリの場合はChromeで10個のタブを開いてもメモリ利用率は49%。まだ、余裕があるのが確認できました。

■パソコンの起動時間は大きく向上!
今回、メモリを4GBから8GBに増設してみて、もっとも効果が高かったのがパソコンの起動時間です。4GBメモリの場合は約1分30秒ほどかかっていたのに対し、8GBメモリの場合は約50秒ほどで起動するようになりました。

■zipファイルへの圧縮作業も高速に!
次に効果が高かったのが、BMPファイルが入った135MBのフォルダをzipファイルに圧縮する速度です。実際に「7zip」でデータを圧縮してみたところ、4GBメモリの場合は37秒かかったのに対し、8GBメモリはわずか26秒で完了しました。

■動画ファイルの変換作業はさほど変化なし!
意外とメモリ増設の効果がなかったのが「Freemake Video Converter」によるビデオの変換作業です。
フルHDのMP4動画ファイルをAVI形式に変換してみたところ、4GBメモリの場合は2分47秒かかりましたが、8GBメモリの場合でも2分38秒ほどかかってしまい、メモリによる差はあまり見られませんでした。
おそらく、動画変換作業ではCPUパワーのほうが重要で、あまりメモリによる差は出なかったのでしょう。

まとめ
いかがでしょうか? パソコンに詳しくない人にとって、メモリの増設はややハードルが高いかもしれません。
しかし、動作が重いパソコンでは、メモリ増設による効果がかなり大きいことが分かっていただけたと思います。
ちなみに、元々大容量の16GBメモリのパソコンに4GBメモリを追加しても、さほど効果を体感できないと思いますが、容量が少ない4GBメモリパソコンを8GBメモリにすると、その効果はかなり大きく感じられるはずです。是非、試してみてください。
なお、パソコンの起動速度を上げるには、Windows OSをインストールしてあるHDDを高速なSSDに換装するのが非常に効果的です。
文・すずきあきら(フリーライター)/提供元・オトナライフ
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