SUBARUがXVの後継モデルとなる新型クロストレックの日本仕様を発表。グレードはツーリングとリミテッドの2タイプで構成し、いずれもFFとAWDの選択が可能。車両価格はツーリングが266万2000円~288万2000円、リミテッドが306万9000円~328万9000円に設定
SUBARUは2022年12月1日、XVの後継を担う新型クロスオーバーSUV「クロストレック(CROSSTREK)」の日本仕様の概要および車両価格を発表した。

車種展開および車両価格は以下の通り。
ツーリング:FF266万2000円/AWD288万2000円
リミテッド:FF306万9000円/AWD328万9000円
なお、予約受注は11月11日から実施しており、月販目標は2600台に設定している。

SUBARUはこれまで、コンパクトクロスオーバーSUV車の車名を市場によって「XV」と「クロストレック」に分けて販売していたが、今回の第3世代となる新型からはワールドワイドで「クロストレック」を採用する。その背景には、新型で具現化した機能性や走行性能の高さに裏付けられたアクティブなイメージを従来型以上に大切にしたいという考えがあった。これを市場で訴えるために、「カジュアルなトレッキングシューズにように、街中からアウトドアまでシーンを選ばず、どんな場所にもマッチし、アクティビティのパートナーとして、クルマと過ごす時間を愉しんでもらいたい」という意図を込めた“CROSSOVER+TREKKING”の合成語である「CROSSTREK」に統一したのである。

新型クロストレックは、「愉しさ=FUN」をキーワードに、ユーザーの毎日を“FUN”で笑顔あふれるものにすることを想像しながら開発が推し進められる。
まずエクステリアは、クロスオーバーSUVとしての頼もしさを表現するとともに、引き締まった鋭いシェイプにより、ラフロードもダイナミックに走り抜ける身軽で躍動的なスタイリングを創出する。フロントマスクは厚みを感じさせる高いフード位置により、逞しさを演出。合わせて、シャープな造形のフロントグリルバーやLEDヘッドランプ(リミテッドはヘッドランプレベライザー〈オート〉+ステアリング連動ヘッドランプ+コーナリングランプ+アレイ式アダプティブドライビングビーム)を配して、軽快かつ精悍なイメージの顔つきを実現した。一方、サイドビューはクラッディングエリアを拡大して高い走破性を予感させるとともに、ダイナミックなラインや造形を盛り込んだパネル面により、頼もしさと躍動感を両立。また、凹み梨地のグリルと踏ん張り感のある台座を配したルーフレールは、ツーリングがブラック塗装、リミテッドがダークグレー塗装で仕立て、さらに足もとにはツーリングに新造形のダークメタリック塗装17インチアルミホイール+225/60R17オールシーズンタイヤを、リミテッドに新造形のダークメタリック塗装/切削光輝18インチアルミホイール+225/55R18オールシーンタイヤを組み込む。そしてリアセクションは、キャビンを絞り込むことでフェンダーの張り出しを強調し、合わせてアグレッシブなデザインのバンパーおよびディフューザーを配して、安定感と力強さを具現化。立体的な造形のCシェイプシグネチャーを組み込んだLEDリアコンビネーションランプや、エッジのきいたリアゲートガーニッシュのアレンジなども、後ろ姿の存在感アップにひと役かっている。





空力特性にも重きを置き、エアダム形状のフロントや鮫肌パターンのエアアウトレットを配した前後フェンダーなどによって、走行安定性を向上。また、専用デザインのフロントアンダーカバーやマッドガードスリット、ルーフスポイラーなどを配備して、空気抵抗の低減を図った。

ボディサイズは従来のXV比で5mm短いだけで、それ以外はほぼ同寸の全長4480×全幅1800×全高1580mm、ホイールベース2670mmに設定。最低地上高200mmと最小回転半径5.4mも共通だ。トレッドは前1560×後1570mmと、従来比で5mmずつ拡大している。一方、ボディカラーは新色のオフショアブルーメタリックとオアシスブルーを含む、全9色をラインアップした。


内包するインテリアは、使い勝手と居心地のよさを徹底追求してデザインする。インストルメントパネルは、マルチマテリアルの多層構造とすることで、各素材の風合いを活かした、シンプルでありながら表情豊かなアピアランスを創出。また、センターコンソール上面の位置を高くして包まれ感と上質感を表現するとともに、操作性も向上させた。さらに、ドアトリムには人体工学に基づいて設計したインナープルハンドルを配して、自然な姿勢で開閉できるように設定する。一方、計器盤には多様な情報を見やすく表示する4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ付ルミネセントメーターを配備。そして、インパネセンターにはレヴォーグやWRX S4などの他車種で採用している11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ(リミテッドに標準、ツーリングにオプション装備。ツーリングは7インチセンターインフォメーションディスプレイが標準)を採用し、大画面がもたらす使い勝手のよさや、先進的ですっきりとしたデザインはそのままに、スマートフォンとの連携機能を大幅に強化した。目的地設定の新しい方式として国内SUBARU初となる「what3words」の採用やコネクティッドサービスの拡充を果たし、利便性をいっそう向上させたことも訴求点である。