日本で自動車産業が勃興し、80年が経ちました。数多くの車種が生まれては消えていきました。数多ある国産車のなかで、SUVにフォーカスして世界に誇る名車(迷車?)を、5台厳選してみました。
いつもCarMeをご覧いただき誠にありがとうございます。
一部記事の内容に誤りがありました。
読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
(2017年11月20日)
Chapter
その①:トヨタ ランドクルーザー
その②:トヨタ ハリアー
その①:トヨタ ランドクルーザー
日本が世界に誇る名車1台目は、トヨタ ランドクルーザーです。1951年、当時の警察予備隊(現・自衛隊)への納入を狙い開発されたトヨタ ジープBJ型に端を発し、1954年に商標権の関係で現在のランドクルーザーに改名されました。
正真正銘、道なき道を走行できる高い悪路走破性能を誇るランドクルーザーは、発展途上国から先進国まで、世界中で愛されている点が名車たる所以です。
ただし、あまりの人気ぶりに盗難車No.1になってしまうというオーナーにとっては大きな悩みもありますね。
その②:トヨタ ハリアー
トヨタ ハリアー(レクサス RX)は、1997年に発売開始され、今年で20周年を迎える自動車界の新参者ですが、その影響は自動車のトレンドを変えてしまうほどでした。
どんな影響を世界に与えたのかと言えば、現在全世界的に流行中のクロスオーバーSUVブームの火付け役だからです。
ハリアー(レクサス RX)の成功を目の当たりにした他メーカーが、次々とクロスオーバー車を市場に投入したのは記憶に新しいところ。あまりの人気ぶりに、これまでSUVとは縁がなかったロールス・ロイス、ベントレー、ジャガーなどプレミアムブランドからもクロスオーバー車が発売されるほどです。
現在の名車と言って差し支え無いでしょう。
その一方で、ハリアーには迷車ぶりを思わせる一面もあります。それは2代目から3代目に移行する際の混乱です。
ハリアーは、北米でレクサス RXとしても販売され、人気を博しました。その人気ぶりは本家ハリアーを凌ぐほどで、ハリアーはモデル縮小を余儀なくされます。一方、RXは本家とは別に単独でモデルチェンジを実施。3代目がデビューしたことで、多くのファンはハリアーの消滅を覚悟しました。
ところが、RAV4のシャーシを使用してハリアーが復活。従来型よりひと回り小型にダウンサイジングされた3代目の現行モデルをベースとしたレクサス版NXもデビューします。
あまりの人気ぶりに社内のブランド構成にも影響した存在のハリアーは、間違いなく迷車でもあります。