一つ星職人のいる店舗のお味は?

次はいよいよ一つ星麺職人がいる店。訪れたのは、東京都府中市の府中駅すぐ近くにある「丸亀製麺武蔵府中ル・シーニュ」店。市の公共施設とショッピングセンターが入居する複合施設「武蔵府中ル・シーニュ」内にある店舗だ。店舗スペースが限られているせいか、厨房は狭々としており、出入りするスタッフはやや窮屈そうであった。

入店すると、一つ星麺職人がいるという看板が掲げられていたことに気づく。このように丸亀製麺では優秀な麺職人がいるという看板が設置されているため、訪れた際に確認してみるといいだろう。

注文してその場でうどんが提供された。ここの店舗は、駅近くに位置するためビジネスパーソン向けにすぐに提供できるよう準備を整えていると考えられる。うどんを確認してみると、さすがに見た目は川崎多摩店とさほど変わらなかったが、艶に関しては若干薄いようにも思えた。ただ実食してみると、口当たりはなめらかでのどごしもいい。むちりとした小麦の質感は川崎多摩店並みかそれ以上という感想だが、茹で上がってから時間が経過しているせいか、麺自体がブヨブヨになっていたのがやや残念なポイントだった。ネガティブな印象を書き連ねてしまったが、ブヨブヨな食感だったものの麺の芯は残っていたし、ちゅるりとすすった心地はよかったので、並のうどん以上のコシが感じられる仕上がりだったと思える。
ただ一方で、よく味合わないと美味しさの違いがわからないのも事実だろう。細かいこだわりや技術の差で仕上がりに差が出ることには確かかもしれないが、素人の舌からすると優劣を付けるのは難しかった。
アベレージでは違うかもしれないが
以上、一般店舗と一つ星麺職人の店舗のうどんを食べ比べてみた。結論としては、劇的に美味しさが変わることは考えにくいというのが正直な感想だ。丸亀製麵のうどんは、店内打ち立てとなっているので、その日に仕入れる小麦や温度、湿度、そして職人の腕によって出来上がりに差は生まれるかもしれないが、少なくとも両者に差はほぼないと見てもいいだろう。
もちろん、その日そのときの出来上がりのコンディションは違うだろうから、アベレージでは一つ星麺職人のいる店舗のほうがやや美味しいのかもしれない。だが、実際はそこまで差はなく、場合によっては一般店舗のほうが美味しかったということも起こるのではないだろうか。そもそもの話だが、店舗ごとに味に優劣が生まれてしまうとなると、全店同一価格で提供していいのかという疑問も浮かんでくるので、劇的な差は生みにくいのかもしれない。
(取材・文=A4studio)
提供元・Business Journal
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