11月に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなってきた。秋の人気ターゲット・カワハギは、東京湾の海堡周りの浅場でフィーバーが続き、水温の低下に合わせて、その群れが徐々に南下傾向。竹岡沖や金谷沖、鴨居、勝山、剣崎沖など主要エリアで連日、好釣果が記録されている。メインポイントの一つ、竹岡沖が地先となる上総湊。11月4日(土)、同港の彦次郎丸へ釣行した。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

カワハギ釣りで27cm頭に19尾【千葉・彦次郎丸】潮が効くと連発する場面も

彦次郎丸でカワハギ釣り

舵を握るのは畑中功船長。最近の状況を聞いてみると「今期は水温も高く、サバフグが多いですね。でも、場所によってしっかりカワハギが定着してきています。潮の流れが入ると一気に食いが上向く日も。これから水温が下がれば、もっと条件はよくなってきますよ。きょうもいい釣果になるよう頑張って狙っていきましょう」と話してくれた。

この日、集まったのは20人。2隻に分かれて7時に出船。南寄りの風が強くウネリが入るなか、船はゆっくり進み、約30分かけて竹岡沖の南端エリアに到着。

「この辺りから始めてみましょう。準備のできた人からやってみてください。水深は20mです」とアナウンスが流れ、スタートとなる。

カワハギ釣りで27cm頭に19尾【千葉・彦次郎丸】潮が効くと連発する場面も出船場所周辺略図(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

釣行開始

エサをていねいに装着して第1投。着底後、オモリを根歩きさせるとソフトな感触が続き、砂地メインということがわかる。そこで、魚の着く根周りを探し、感触の硬い岩盤やツブ根を求めて引き続き探っていく。

硬質な感触の場所に入ったら、一旦ステイ。ゼロテンションのポジションでアタリを見極める。

前触れもなく、小刻みなバイブレーションでサ竿先を揺らすのはトラギス。強く断続的に弾くようなアタリはベラ系が多い。

カワハギやフグなど上下の歯が発達し、鋭利な歯先を持つ魚は、ハリを噛んだときに出る”チッ”とか、”カチッ”という短い波長が特徴。

カワハギ釣りで27cm頭に19尾【千葉・彦次郎丸】潮が効くと連発する場面もタックル図(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

船中1尾目のカワハギが揚がる

ハリ先が口の中に入り、頭を振ると断続的に叩くようなアタリが出るので、そこがアワセどころ。そんな反応を見きわめながら船下はもちろん、キャストして広範囲に狙っていった。

船中ファーストヒットは、右舷ミヨシ3番の山本さん(つくば市)。「可愛らしいですが、まずは釣れてホッとしました」と笑顔をみせる。

カワハギ釣りで27cm頭に19尾【千葉・彦次郎丸】潮が効くと連発する場面も山本さんの船中1尾目(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)