理由2:積立投資を続けるため、余剰資金の枠を超えて投資をしてしまう

資産運用は基本的に、余剰資金の範囲内で行うべきだ。余剰資金とは一般的に、当面の生活に必要な資金を除いたお金のことを指し、そのお金でなら仮に資産運用で損失が出ても、当面の自身の生活には影響が出ない。

しかし、身の丈以上の金額で積み立てを始めると、その金額での積み立てを続けるため、当面の生活に必要な資金も積立投資に充てないとならなくなる。将来の安心のために資産運用をするのに、自身の当面の生活に不安要素が生じるのは良くない。

思わぬ落とし穴にはまることも…

「積立投資なら安心」と決めつけると、思わぬ落とし穴にはまる。ちなみに投資額ではなく、何に投資するかも重要で、リスクが高い投資対象で積み立てをするのは推奨できない。積立投資といえども、一定の知識を持って臨みたい。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。