CB400SFの車種プロフィール

今回紹介する「CB400SF」は、2014年に発売された水冷4ストローク・4気筒の400ccエンジンを搭載するロードスポーツモデル。1992年に初代モデルが登場してから熟成を重ね、ビギナーからベテランまで幅広い層のライダーに指示されているロングセラーモデル。パイプハンドルにリア2本サスペンションという「ザ・ネイキッド」スタイルを踏襲し続けているが、そのスタイルは決してレトロチックではなく、むしろ前衛的とも言えるスパルタンなイメージ。2007年に登場した3代目モデルから搭載しているハイパーVTEC Revoエンジンもさらに進化し、イージーライディングに大きく貢献している。

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バイクインプレ

車両の特徴

車体サイズは全長が2080ミリ、全幅725ミリ、全高1080ミリ、シート高755ミリ、ホイールベースは1410ミリで、車両重量は197kgとなっている。
キャスター角は25.5度、フロントに120/60-17インチ、リアに160/60-17インチのタイヤサイズを採用。前後ともにキャストホイールにチューブレスタイヤを装着している。

エンジンは水冷4ストロークDOHCの4気筒。ボアストロークは55.0ミリ×42.0ミリのショートストローク。圧縮比は11.3で最高出力は53馬力/10500回転、最大トルクは38Nm/9500回転。燃料供給はフューエルインジェクションを採用。トランスミッションは6速仕様だ。

走り

ハイパーVTEC Revoでは2バルブ→4バルブの切り替えが超スムーズ

第1印象は、エンジンがとてもパワフル。最高出力は1万500回転で53馬力、最大トルクは9500回転で38Nmというセッティングは低回転域から豊かなトルクを発生し、発進はスムーズこの上ない。特に追越加速などでは豪快な吹け上がりとともに、胸のすくようなパワー感が味わえるようになっている。このエンジンにはハイパーVTEC Revoという、回転数に応じて2バルブから4バルブへと切り替えるホンダ独自のバルブ制御システムが搭載されており、低燃費や低フリクション効果が期待できるというもの。ひと世代前のハイパーVTECでは切り替わりのタイミングを顕著に感じることができたが、この“Revo”ではほとんど意識することなく、ごく自然に2バルブから4バルブへと切り替わっている。スムーズさを追求するという意味では、大きく進化しているポイントだろう。

高い直進安定性とシャープな回頭性を両立するハンドリング

重心はかなり低いという印象が強く、まっすぐ走ってほしいときには車体がとても安定している。一方で車線変更したいときはステアリングがすぐさま反応して、シャープな動きを見せてくれる。この安定性と機敏性を両立したハンドリングについては、ホンダが長年熟成を重ねてきただけのことはあると、つい感心してしまう。そのハンドルのグリップ位置もやや変更されたようで、ライダーにより近い&高い位置にセット。幅も若干広くなり、快適なライティングに貢献している。また、座面が広くて、路面と水平に近いシートも快適性の向上に一役買っており、ロングツーリングにも十分に対応できる。全体的には絞り込まれたフォルムでシート高は755mmと抑えめなので、足付き性も良好なのはうれしい。