着雪にも気を付けて!

キャンピングカーのボディーには、ルーフベントなど様々な装着物があります。
また、居室の外装も含めて改造しているキャブコン(キャブコンバージョン)タイプのキャンピングカーの場合はFRP製のスカートも装着されています。
そんな車両が雪道を走れば、あるいは降雪にあえば、車に雪が付きます。
長距離トラックなどが屋根やボディーに雪を載せて走っているのを見かけたことがあるでしょう。
デコボコと複雑な形をしていたり、足回り付近にスカートがあったりする車両は、より着雪しやすいといえるでしょう。
その雪は、時々落としてあげないといけません。
ルーフベントなどのプラスチックパーツが、雪の重さで破損することがあるのです。
そうしたプラスチックやFRPでできたパーツの雪落しする場合は、あまり力任せにしないことが大切です。
衝撃で破損することもあるからです。
うまく雪を落とすコツは、家の前の雪かきと同じ。
「付いたな」「積もったな」と思ったら、柔らかいうちに払ってしまうのが一番です。
一度溶けて、また凍って……を繰り返すと、どんどんカチカチになります。
それを無理に除こうとすると破損の原因になるのです。
着雪と言えば、ライトにも注意が必要です。
キャンピングカーに限らず、近頃はHIDやLEDのヘッドライトが主流ですが、こうした高効率のヘッドライトは従来の電球式のものに比べて発熱が少ないため、ヘッドライトに着雪したときに雪を溶かしてくれません。
ヘッドライトウォッシャーが装着されている場合は適宜作動させて小まめに取り除くこと。
そうでない場合はブラシなどで時々雪落しをしてやる必要があります。
停泊時にも注意が必要

ホテルや旅館を利用する冬旅なら、現地に到着して駐車場に停めた車にさほどの注意点はありませんが(豪雪で埋もれて出られない、というトラブルはありそうですが)、車内で寝泊まりするキャンピングカーにはそれなりの装備や注意が必要です。
まずはなんといっても暖房です。
FFヒーターがあれば、寒さ知らずで快適な雪中車中泊が楽しめますが、このヒーターについてもポイントが。
停泊時に降雪している場合、FFヒーターの排気口が雪でふさがれないように注意しましょう。
眠っている間に雪がどんどん降り積もり、排気口を塞いでしまうと、排気ガスが逆流する危険があります。
自分の車の排気口の場所を把握しておくこと。
停泊時には周囲の状況を確認すること(軒の下など、雪がよけられそうな場所を選ぶなど)。
積雪が続くようなら、面倒でも、時々車外に出て排気口の周りに十分なスペースがあるか確認しましょう。
万一の排ガス逆流事故を防ぐためには CO(一酸化炭素)探知機も必須です。
通販サイトなどでも数千円で販売されていますし、さほど大きくも重くもないので後付けするのも簡単。
COは空気よりも軽いので、高い場所から溜まってゆきます。
CO探知機は天井近くに設置しましょう。