iPhone 15がUSB-C(USB Type-C)を採用したことで、Appleの有線イヤホン「EarPods」もUSB-C対応になりました。性能は以前のモデルと同じですが、端子が汎用性の高いUSB-Cになったことで、Androidスマホやパソコンなどでも使えます。そこで今回は、新型「EarPods(USB-C)」が本当にほかのデバイスでしっかり使えるのか? ワイヤレスの「AirPods」とは音質がどのように違うのか? じっくり検証してみたいと思います。
「EarPods」は汎用性の高いUSB-C対応に!
2023年9月、新型のiPhone 15が発売され、従来のLightning端子からUSB-C端子に変更されたことは皆さんご存じでしょう。
それに合わせて、Appleの有線イヤホン「EarPods」も、新たにUSB-C対応版が発売されました。
そもそも、USB-C(USB Type-C)はAndroidスマホやノートパソコンを始め、数多くのデジタルデバイスで採用されている汎用性の高い端子です。
iPhone 15がUSB-Cを採用したのは時代の流れから当然のこと。また、最近のスマホでは3.5mmステレオミニプラグが廃止される傾向にあり、今ではUSB-C接続のイヤホンのほうが利便性が高いでしょう。
まず、EarPods(USB-C)の基本性能はLightning接続の従来モデルと同じで、イヤホンの形状もお馴染みのインナーイヤー型のまま。
右耳のケーブルにはリモコンが装備されており、音量調整や再生・停止などの操作も可能となっています。
もちろん、マイク機能も搭載しているので、電話の応答やビデオ会議などでも使うことができます。
また、ケーブルの長さは約1.2mで、価格はAmazonで2,668円となっています(23年11月18日現在)。
USB-C接続の有線イヤホンは、Amazonで探せば1,000円程度でも購入できるので、2,668円という価格はやや割高に感じるかもしれません。
しかし、iPhone 15ユーザーであれば、音楽を聴くのにワイヤレスのAirPods(第3世代・Amazon価格:2万6,677円)を買うことを考えれば、ほぼ1/10で購入できるEarPodsの価格をさほど高いとは感じないでしょう。
EarPodsとAirPodsで音楽を聞き比べてみた!
iPhone 15ユーザーなら、やはりワイヤレスのAirPodsと有線の「EarPods」の音がどのように違うのか気になるところでしょう。
予算があればスマートなワイヤレスイヤホンAirPodsを選びたいところですが、スタンダードな「AirPods(第3世代)」の価格は、Amazonで2万6,677円もする高級機です。
これに対してEarPods(USB-C)は2,668円と格安なので、もし音質に違いがないのであれば、価格が安いEarPods(USB-C)で十分かもしれませんね。
そこでここでは、AirPods(第3世代)とEarPods(USB-C)で音楽を再生して、実際にどのように音が違うのかiPhone 15 Proを使って検証してみます。
まず、AirPods(第3世代)のほうから音楽を聴いてみます。さすがに高級機だけあって音の解像度は非常に高く、楽器が多くてもそれぞれの音色をしっかり聞き分けることができます。
そのため、音数の多いオーケストラやテクノ系、あるいはボーカル曲など、幅広い楽曲を堪能することができました。
次に、EarPods(USB-C)で音楽を聴いてみます。こちらも解像度は高く音質は悪くありません。
ただし、AirPods(第3世代)より高音が固い印象で、逆に低音がよく響いています。これは人によって好みが分かれるところでしょう。
というわけで、EarPods(USB-C)はさすがに10倍も値段が高いAirPods(第3世代)に比べると音質はやや落ちますが、それでも2,668円であることを考えると十分に高音質であり、コスパは高いと感じました。