マッシモ・フィッカデンティ(イタリア)
Jリーグでの監督経験
- FC東京(2014~2015)
- サガン鳥栖(2016~2018)
- 名古屋グランパス(2019~2021)
イタリアで指導者経験を積み、チェゼーナ監督時代にはDF長友佑都(現FC東京)の獲得を決めたことで知られるマッシモ・フィッカデンティ氏(現在フリー)。Jリーグ史上初となるイタリア人監督として2014シーズンにFC東京の監督に就任すると、若手を積極的に起用しながらバランスを整えたサッカーを展開。2015シーズンにはクラブ史上最多勝ち点を更新した。
2016年から指揮したサガン鳥栖では、就任翌年の2017シーズンにリーグ8位と健闘。翌年は成績が安定せず3年目の2018シーズン途中で契約解除合意となった。続いて就任した名古屋グランパスでは堅守を確立し、2020シーズンには28失点で無失点試合17、2021シーズンは無失点試合21でJリーグ記録を更新し、ルヴァン杯も制した。鳥栖や名古屋では約1億円といわれた年俸がややネックではあるものの、守備を改善させる手腕は確か。失点数を減らしたいクラブには打って付けの人材といえるだろう。
ほかにも2022シーズン途中まで鹿島アントラーズを率いたレネ・ヴァイラー監督や、2019シーズン途中から2020シーズン途中までヴィッセル神戸を率いたトルステン・フィンク監督なども経験豊富な人物だが、現時点で前者はスイス1部リーグのセルベット、後者はベルギー1部リーグのシント=トロイデンを率いており、来季からのJリーグ帰還は現実的ではないだろう。果たして、2024シーズンのJリーグに舞い戻る指揮官は誰なのか、発表に注目したい。