フアン・エスナイデル(アルゼンチン)

Jリーグでの監督経験

  • ジェフユナイテッド市原・千葉(2017~2019)
  • レノファ山口(2023)

今2023シーズンのレノファ山口を率いたフアン・エスナイデル監督。Jクラブを率いた経験年数からは考えられないほどのインパクトを残している人物だ。2017シーズンにジェフユナイテッド市原・千葉(J2)の監督に就任すると、極端な「ハイライン・ハイプレス」で話題を呼んだ。トレーニングに加え、食事の改善で運動量が増加した選手たちはリスク承知でDFラインを高く設定し、試合を通してハイプレスをかけ続けた。すると、監督就任1年目からクラブ新記録となる7連勝を遂げるなど、リーグ6位でJ1昇格プレーオフに進出。得点数は前年の52から70へと増加している。ただし、翌シーズンからは守備の不安定さから逃れられず、2019シーズン開幕から2分2敗と低迷したところで解任となった。

それから約4年を経た2023年。白羽の矢を立てたのはJ2で低迷するレノファ山口だった。5月29日に監督就任が発表され第20節から指揮を執ると、千葉時代とは異なる引き出しを見せ、第21節からは3勝3分で全て無失点と勝ち点を積み重ねた。終盤はやや失速したものの、山口のJ2残留に大きく貢献したと言える。11月13日に退任が発表された際には惜しむ声も多かったエスナイデル監督。リアクションサッカーから脱却したいクラブが招聘を狙う可能性はあるだろう。

アーサー・パパス監督 写真:Getty Images

アーサー・パパス(オーストラリア)

Jリーグでの監督経験

  • 鹿児島ユナイテッド(2021)

横浜F・マリノスのトップチームコーチやヘッドコーチを務め、2019シーズンのJ1優勝や2020シーズンのAFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出に貢献したアーサー・パパス監督。その実績から、2021シーズンにはJ3の鹿児島ユナイテッドで監督に就任し、GKからショートパスを繋いで相手を崩すサッカーを展開した。しかし、第7節終了後に家庭の事情(体調を崩した家族のサポート)を理由に退任している。

その後母国オーストラリアのニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツを経て、今年6月にはブリーラム・ユナイテッド(タイ1部)の監督に就任しており、家庭の事情はクリアしたことが窺える。Jリーグで監督を務めた期間は短かったものの、J2やJ3のクラブが招聘を画策する可能性はありそうだ。


マッシモ・フィッカデンティ監督 写真:Getty Images