11月11日にスタートしたWEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)2023/24シーズン。マイナビ仙台レディースは、第1節ちふれASエルフェン埼玉戦(11日)にて3-1で勝利するも、第2節のホームINAC神戸レオネッサ戦(18日)は1-3、第3節アルビレックス新潟レディース戦(23日)でも1-2と黒星が続いた。
直近の第4節(26日)では日テレ・東京ヴェルディベレーザに対し0-5で敗戦となった仙台。3連敗と決して順調とは言えない状況に追い込まれている。しかしながら、大きな失点となったものの特に前半は今後の新たな戦い方について期待が感じられる内容となった第4節。同試合を振り返り、特にチーム編成について考えてみよう。
新しい可能性が見えた仙台の編成
マイナビ仙台WEリーグ第4節スターティングメンバー
- GK:松本真未子
- DF:松永未衣奈(2023/24シーズン初出場)
- DF:國武愛美
- DF:佐藤楓
- DF:高平美憂
- MF:西野朱音(前節までDF)
- MF:佐々木里緒
- MF:中島依美
- FW:原衣吹(本来はMF)
- FW:廣澤真穂
- FW:遠藤ゆめ(本来はMF)
第2節ではFWにカーラ・バウティスタ1名を起用。第3節ではFWに同じくカーラ、遠藤ゆめ、廣澤真穂の3名を選出してきた仙台の須藤茂光監督。遠藤は元々MFだが、この時点でFW起用となる。
そして第4節は、遠藤、廣澤、原衣吹の3名体制で挑んだ。つまり初戦から第3節まで起用されてきたFWカーラに代わり、元々MFの原がFWとして入るという新しい組み合わせだった。さらに須藤監督は、第2節、第3節とDFで起用していた西野朱音を本来のポジションMFへと変更。そしてDFには今シーズン初出場となった松永未衣奈が投入された。
この新編成で挑んだ第4節前半、11人は攻守ともに抜け目のない動きで相手に向き合うことができていた。特に各選手ポジションの役割をしっかり担っている印象が強く、今シーズン最も選手たちが躍動的に動けていたのではないだろうか。
FW廣澤はスタミナも抜群でどこにでも顔を出し積極性に広く攻め、それを守るようにMF中島依美、MF佐々木里緒が背後でしっかりとカバー。そしてMF西野は本来のポジションということもあり、水を得たようにスピードのある動きで相手に食い込みチャンスをつくり出していた。またFW原とFW遠藤はサイドからの粘り強い攻め、そしてキャプテン國武愛美率いるDF陣もゴール前を守りつつ、スピードとスタミナのあるDF高平美憂とDF松永未衣奈は柔軟に動き回りアシストを行っていた。
43分に東京VのFW北村奈々美のシュートが決まり前半を0-1で終えることになるも、前半終盤まで試合をリードした仙台。相手の攻撃を封じ、ゴール前でチャンスも作った。