半田陸(ガンバ大阪)
高校卒業後に加入したモンテディオ山形(J2)での活躍が認められ、今季はガンバ大阪で自身初のJ1へ挑戦しているDF半田陸もA代表デビューが待たれる選手の1人だ。
今年3月に行われたキリンチャレンジカップ(ウルグアイ戦、コロンビア戦)の際、A代表メンバーとして選出されるも出場は叶わず。以降は怪我による離脱の影響もあり代表はもとよりクラブでの出場からも遠ざかっていた。第31節のセレッソ大阪戦で復帰すると、直近は2戦連続の先発出場。さらに、U-22の代表にも選出されアルゼンチン戦で先発すると2アシストの活躍を見せた。
機を見た攻撃参加は同世代の中で抜きん出た能力を持っている。しかし、A代表視点でみれば海外でも活躍しているDF菅原由勢(アルクマール)や急激に台頭してきたDF毎熊晟矢(C大阪)など、右サイドは序列争いが激化しつつある。それでも、夏には海外移籍も噂されたほど注目度の高い選手であることは周知の事実。J2からJ1へのステップアップを果たしたように、代表でも世代別からA代表でのデビューへと着実に階段を上ってほしい存在と言えよう。
三戸舜介(アルビレックス新潟)
今2023シーズン、6年ぶりにJ2からJ1へ復帰を果たし、すでにリーグ残留も決めたアルビレックス新潟。そんな新潟で急成長を遂げているのがMF三戸舜介だ。もともと縦への推進力やボールコントロールに定評があった三戸だが、これまで新潟の攻撃を牽引していた司令塔MF伊藤涼太郎がシント=トロイデンに移籍した6月以降はより凄みを増しているようにも見える。
切れ味鋭いドリブルや強烈なシュートを武器に、2列目のサイドや中央で躍動。21歳にしてすでにチームの中核と言えるほどの存在感を放っている。直近のU-22代表ではアルゼンチン戦に先発出場。ゴールこそ奪えなかったが、積極的に攻める姿勢で相手守備陣を脅かす働きを果たしていた。
A代表を見ると、同じくパリ世代のMF久保建英をはじめ、右にはMF堂安律(フライブルク)やMF伊東純也(スタッド・ランス)。左にはMF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)と2列目は海外クラブで主力として活躍する選手が並んでおり、国内で活躍する三戸ほどの選手であっても割って入ることは困難と言わざるを得ない陣容だ。しかし、J2からJ1に舞台を移してもなお急激にピッチ上での存在価値を高めているだけに、短期間でさらなる覚醒を経てA代表デビューする日は近いのかもしれない。