リバプールの注目ポイント
日本代表MF遠藤航が所属するリバプール。遠藤がフル出場をした第12節ブレントフォード戦では、ホームで見事に3-0の勝利をおさめた。FWルイス・ディアスの両親も、コロンビアでの誘拐事件から無事に解放され、つらい時期を共に乗り越えたチームの団結力はこれまで以上のものかもしれない。
ユルゲン・クロップ監督率いる“レッズ”は、今シーズン中盤のメンバーを刷新。特筆すべきは、MFドミニク・ソボスライとMFアレクシス・マック・アリスタの加入だろう。シティ戦でもスタメンが予想されるこの2選手がいかにシティのプレッシングを回避し、前線のFWモハメド・サラーやFWダルウィン・ヌニェスといったスピードのある選手たちに、前向きの状態でボールを供給することができるかに注目したい。
また、シティとは対照的にレッズの選手たちは代表ウィークを怪我なく無事に終え、それぞれに大きな仕事をして帰ってきた。エースのサラーが4ゴールを記録したことに加えて、ヌニェスが3ゴール、ディアスが2ゴールを記録。好調なFW陣がシティ相手にも爆発できれば、創出されるゴールチャンスは少なくはないはずだ。
しかしそれでも、なかなか多くのチャンスを創らせてはくれないのがシティである。現在のリバプールは、数シーズン前までの”脅威の存在”からはあらゆる面でほど遠く、バックス陣にもやや不安が残る。数少ないチャンスを確実に得点へと結びつけて勝利し、首位の座を掴み取りたい。
土曜日のジンクスと代表ウィークの影響がカギ?
最後に1つおもしろいジンクスを紹介したい。プレミアリーグ公式によれば、なんとシティは1937年から今日に至るまでのおよそ86年間もの間、土曜日に行われたリバプールとのリーグ戦において勝利することができていないのだという。
代表ウィークはそれぞれのチームに異なる影響をもたらした。昨シーズンの王者シティがジンクスや代表ウィークの影響を気にもさせないプレーをするのか、それともリバプールがそれらを味方につけて勝利を勝ち取るのか。サッカーファン期待の大一番が、間もなくキックオフとなる。