JR北「将来的には全列車全指定席化」を検討、JR東も導入

 ただ疑問なのは、なぜ今回はこの4列車のみが全席指定席になるのかという点だ。指定席にするなら、すべての列車のすべての座席を指定席にする方法もなくはないはずだ。本稿記者の取材に対してJR北の担当者はこのように回答した。

「今回全席指定席にする4列車は指定席の占める割合が多いため、まずはこの4列車から全席指定席化を進めていくことになった。まずはこの列車から全席指定席化をスタートして、そのあとに自由席が主体の旭川方面や網走、稚内方面の列車の全席指定席化も検討していきたい」と将来的な全特急列車の全席指定席化にも言及した。

 現在、列車の全席指定席化を導入しているのは「はやぶさ」「こまち」などの新幹線や「こうのとり」「きのさき」「くろしお」「はまかぜ」などの特急列車などだ。全席指定のメリットは車内検札を省略できることであり、車掌の業務負担軽減にもつながる。反対にデメリットとしては、座席の間違いによるトラブルが挙げられる。今年1月には、山陽新幹線の車内で座席を間違えていると車掌から指摘を受けた61歳女性が車掌を殴るなどしたとして現行犯逮捕されている。

 全席指定席化をすべての特急列車に広げることも検討しているJR北。経営改善に向け、試行錯誤を続けていく。

(文=小林英介)

提供元・Business Journal

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