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来年からの新しいNISAの導入を控え、個人投資家の動きが慌ただしくなってきました。
先週末に開催された第18回世界の資産運用フェアにおいても、マネックス証券のNISAの専門家に説明をしてもらいましたが、新NISAへの参加者の関心は非常に高く、年末にかけてさらに盛り上がりそうです。
新NISAでは、非課税枠が更に拡大され、個人投資家にとっては、非常にメリットのある仕組みです。
国策として「貯蓄から投資へ」の流れを加速させるのが目的だと思いますが、なぜか複雑な制度になることで個人投資家は混乱しています。
例えば、これまでは、一般NISAとつみたてNISAがどちらか1つしか選ぶことができませんでした。
これに対し、来年からはつみたて投資枠と成長投資枠に変わりますが、今度は1人で両方の制度を使えます。
また、5年間で最大1,200万円の枠となる成長投資枠でも、つみたて投資枠と同じように積立で投資信託を購入することもできます。
投資信託を使って積立で資産形成する人にとっては、2つの投資枠を分ける必要はなく、ただ混乱するだけです。
さらに、来年からのNISAは今年までとは別枠になるにもかかわらず、NISA口座自体はそのまま引継がれます。