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つねにビジネスの環境は変化しています。不安定な時代を勝ち抜くためには、常識的なことや思い込みの壁を取り払わなくてはいけません。

会社をうまく利用することの意味

年収1000万円を超えたあたりから錯覚をするビジネスパーソンが増えてきます。自分は人生の勝ち組で、何でもできると錯覚するようになるのです。しかし、すべてのことを完璧にこなすことなどできません。

あなたが、トップ営業マンだと仮定します。営業スキルは秀逸でも、経理や購買の仕事ができるわけではありません。いまの会社にいる限り、ほかの業務を覚える必要はないでしょう。しかし、独立や他業務への転身をはかる場合はそうはいきません。

営業スキルをベースとして活かしながら、経理や購買はもとより、管理、総務などすべての実務をこなさなければならなりません。これは、完璧にこなすという意味ではなく、相応の知識やスキルを有しておく必要があるということです。

そう考えれば、会社にいる間に、他のスキルを学んでおくことが得策といえます。わからないことがあれば、他部門のエキスパートに聞けばいいのです。会社には、多くの部署があり、その分野の専門家が所属しています。会社を辞めてから同じことを学ぼうとすれば、大変なコストがかかってしまうでしょう。