しまなみ海道の原付ツーリングが楽しい理由

しまなみ海道に浮かぶ島々は他の離島と違って原付の自走による乗り入れが可能です。
離島へのアクセスは、たいていフェリーか高速道路を利用する必要がありますからね。
しかも、しまなみ海道は原付用の道路が整備されているめずらしい道路でもあります。
でも、ただそれ以外にも原付ツーリングが楽しい理由はたくさんあるんです。
その代表的な例を紹介します。
「ここ、バイクで乗り入れていいの?」という非日常感に驚く

普通のツーリングではありえない場所にバイクで乗り入れることができます。
これがしまなみ海道ツーリング1つめの魅力です。

まずはこれ。
この写真、海路を巡航している船の上です。
普通、バイクを船に乗せるときって車両をガチガチに固定されてライダーは客室に案内されるものなんですが、この船は乗船時間が短いこともあって(?)バイクにまたがったままでOKというなんともゆるいスタイルで乗船できるんです。


続いてこれ。
しまなみ海道の橋区間は高速道路に原付用道路、自転車・歩行者道路が併設されていますので、写真のように頭上や真横に高速道路が走っている箇所があります。
100km/h近い速度で流れるクルマの横を原付で走るとものすごく違和感がありますね。


最後はこれ。
なんとバイクごと乗り込めるエレベーターがあります。
場所は、大島と今治の間にある「馬島(うましま)」です。
島に上陸するためにはこのエレベーターに乗る必要があり、島民にとっては当たり前の交通手段(?)なんだとか。
橋の通行料金が安い!

複数の島々を結ぶように橋がかかっているしまなみ海道。
その橋を渡るたびに通行料金がかかるのですが、これが安い!
橋ごとに50~200円という破格の料金で、尾道市から今治市まで走っても500円程度です。
もし中型以上のバイクで高速道路を使うと4,000円近くかかるので、その価格は1/8。
ちなみに、しまなみ海道の全長は60kmほどです。
原付2種だと燃費が50km/lを超えますので、2リットルちょっとの給油で往復できちゃいます。


全長60kmならゆっくり往復しても5時間くらいだからちょうどいい距離と時間ですし、
離島のフェリー旅に比べると料金も断然おトクですね。
原付でしか行けないキャンプ場の聖地がある

大島と伯方島の間に浮かぶ無人島。
その無人島には自転車・原付専用道路からしかアクセスできないため、「原付キャンプツーリングの聖地」と呼ばれています。
その島の名前は「見近島(みちかじま)」。
無料のキャンプ場ながらトイレと炊事場があり、さらに目の前にビーチが広がる穴場スポットです。
キャンプ好きライダーならぜひ足を運んでみましょう。
