WRCでついにドライバーズタイトルを獲得!
ランエボIIIを駆るトミ・マキネンが、三菱に初めてのドライバーズ・タイトルをもたらした
本命となるWRCでは1995年の第4戦からエボIIに代わって参戦、第6戦ラリー・オーストラリアで早くも初優勝を飾るなど幸先のよいスタートを切り、1996年シーズンを迎えます。
この年、3勝にとどまったとはいえチームとして安定した速さを誇ったスバル(インプレッサWRX)がマニュファクチャラーズ(メーカー)タイトルを取ったものの、エボIIIで5勝を挙げたトミ・マキネンが三菱初のドライバーズタイトルを獲得!
ギャランVR-4から、あるいは古のコルト1000FやランサーGSRでの奮闘とスポット参戦での勝利は重ねてきたものの、シリーズタイトルに恵まれなかった三菱では初の快挙でした。
4代目ランサーをベースとした第1世代ランエボでは最後にして究極の進化形態となったエボIIIは、ラリーなど国内外のグループA、より改造範囲の狭いグループN競技以外にも、国内のダートトライアル競技やジムカーナ競技でも広く使われます。
2リッターターボ4WDではスバル インプレッサWRX(初代GC8)と2分する人気でしたが、ガラスのミッションと言われた弱点を持つGC8インプレッサに対し、信頼性に優れるエボIIIを好むユーザーが次第に増えていき、ランエボの大人気はIIIからと言ってよいほど。
ランエボがIXやXの時代になっても、古いとはいえ名機4G63ターボを積み、5ナンバー最後のエボIVより小型軽量で信頼性の高いエボIIIは好まれ、特に地方のダートトライアル競技では、あえて古いエボIIIで戦い続けるベテランドライバーがよくいたものです。
第2世代最後のエボIX MRあたりがランエボ最強と言えますが、「5ナンバーランエボ」に限れば、エボIIIが最強と見て間違いないでしょう。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
【関連記事】
・【新車情報カレンダー 2021~2022年】新型車デビュー・フルモデルチェンジ予想&リーク&スクープ
・運転免許証で学科試験の点数がバレる?意外と知らない免許証の見方
・今一番危険な車両盗難手口・CANインベーダーとは?仕組みと対策方法
・SNSで話題になった”渋滞吸収車”とは?迷惑運転かと思いきや「上級者だ」と絶賛
・トヨタ 次期型ノア&ヴォクシーに関する最新リーク情報すべて