プロジェクトマネジメントに関する資格を取得するメリット
「資格を取得しても、実際現場で使えないのではないか……」と思う人もいらっしゃるかもしれません。次に、プロジェクトマネジメントに関する資格を取ること、そのために勉強することのメリットを3つ紹介します。
これらのメリットはプロジェクトマネジメントに限らず、あらゆる資格においていえるものです。詳細を確認していきましょう。
資格勉強を通して体系的に知識を身につけられる
資格の取得は、学習を通して必要な知識を体系的に身につけられることが、大きなメリットです。
特に未経験からPMを目指す場合、何から勉強したらいいのか想像しにくいことが多いのではないでしょうか。PMやIT関連の職種では広範な知識が求められます。知識がない状態では、「何から手をつけていいのかわからない」「自分が何がわからないのかがわからない」となってしまうでしょう。
資格にはそれぞれ出題範囲が決まっており、参考書や講習が用意されているものも多いです。資格勉強を通して、学習の道筋が見えてくるでしょう。
自分のレベルを客観的に測れる
すでにIT人材やPMとしてある程度の知識やスキルを持っている人にとって、資格試験は「自分の実力を測るためのテスト」として役立ちます。
今あるスキルで普段の仕事を問題なくこなせている場合、業務において困ることはあまりないでしょう。だからこそ、「自分に足りていない部分」「キャリアアップを目指すために学ぶべきこと」を見つけづらくなってしまいます。
資格試験を受けることで自分のレベルを客観的に測ること、得意分野と苦手分野を見極めることで、効率的な学習ができるようになるでしょう。
知識やスキルを客観的に証明できる
資格があれば自らの知識やスキルを客観的に証明できます。これはIT人材やPMとしての実績がまだない場合に役立ちます。実績・実務経験がある場合でも、客観的に証明できる資格があれば転職や昇給がしやすくなるでしょう。
プロジェクトマネージャーや資格に関するよくある質問
最後に、プロジェクトマネージャーの資格に関するよくある質問に答えます。時間と手間をかけてまで資格を取る意義はあるのか、効率よく勉強するにはどうしたらいいのかといった悩みをまとめて解消してしまいましょう。
資格があれば未経験でも就職できる?
「資格があれば未経験でも就職できる」と断言することはできません。IT分野では資格よりも実績や実務経験が重視されることが多く、未経験からの就職・転職のハードルはそれなりに高いでしょう。
ただ、資格はないよりもあった方がいいのは確かです。資格取得以外では「自分でシステムやサービスを開発する」「比較的容易に仕事がもらえるクラウドソーシングを活用する」などで実績を作る方法もありますが、資格勉強は効率的な基礎学習に、資格取得は客観的なスキルの証明にそれぞれ役立ちます。
資格を取ったら年収は上がる?
先述のとおり、IT分野では実績や実務経験が重視されます。建設や介護などの他の業界ほど、資格手当てが充実しているとはいえません。
しかし、資格があるのとないのとでは、やはりある方が年収アップも目指しやすくなるでしょう。ITの世界は実力主義であり、資格は実力を測る客観的な指標だからです。もちろん、他の業界に比べて少ないというだけで、資格手当てが設けられている企業もあります。
実績があれば資格はいらない?
ITの世界は実力主義であり、「スキルがあれば資格などいらない」「資格などあてにならない」と考える人もいるでしょう。
しかし、何度も伝えているように資格は実力を測る指標となります。十分な実績があるとしても、履歴書に保有資格を書けるメリットは大きく、保有資格が目に留まりキャリアアップに有利に働くこともあるでしょう。
効率よく資格勉強するには?
プロジェクトマネジメントの資格には研修があるもの、研修修了が試験受験の条件となっているものも多いです。研修はもちろん、資格ごとの参考書を活用することで、その資格で求められる知識を効率よく身につけられるでしょう。
また、できるだけ早いうちから実務経験を積むのもおすすめです。現代社会ではIT人材が不足しており、資格や実務経験がなくとも就職・転職したりクラウドソーシングで案件を受託したりできることも珍しくありません。基礎知識を身につけたら自分で簡単なシステムを作ってみて、それを実績として求人・案件に応募するのもいいでしょう。
「資格を取ってから仕事を探す」のではなく、「仕事をしながらプラスアルファで資格勉強をする」「資格勉強で身につけた知識を実際の業務で使ってみる」という意識が大切です。