道の駅の特徴

道の駅のある安平町は、新千歳空港から約20分、札幌から約1時間の距離に位置。SLを使って夕張から石炭を運んでいた時代、道内では5本の指に入る大きな機関区があった場所が安平町の追分地区。安平町は日本で最後にSLが走った場所でもある。

『あびらD51ステーション』は、R234沿いにあり、道東自動車・追分町ICから約3分とアクセスは抜群。この道の駅の最大の特徴は鉄道資料館があり、蒸気機関車のD51が保存されていること。道の駅を利用する人だけでなく、多くの鉄道ファンからも人気の道の駅となっている。

道の駅はセンターハウスがメインの建物で、中には特産品・ベーカリーコーナー、テイクアウトコーナー、レガシーギャラリーと休憩コーナーが入っている。センターハースの隣には、D51鉄道資料館と農産物直売所があり、柏が丘公園「ポッポらんど」が隣接している。

センターハウスは駅舎をイメージした明るい造りになっていて、入口を入ると正面にテイクアウトコーナー、右手に特産品・ベーカリーコーナー、左手奥がレガシーギャラリーになっている。レガシーギャラリーは駅待合室をイメージしたつくりで、改札口を入ると鉄道資料館となっている。

特産品コーナーにはチーズやハム、菜の花のはちみつなど安平町の原材料を使った商品などが数多く取り揃えられている。ほかにもD51をモチーフにした道の駅オリジナル商品も豊富に販売。ベーカリーでは約40種類あるラインナップから、毎日焼きたてのパンが店頭に並ぶ。テイクアウトコーナーでは、道の駅名物のソフトクリームやコロッケなどの揚げ物、カレーなど、地元食材を使ったメニューが充実。購入したものは広々とした休憩コーナーで食べられる。

鉄道資料館ではD51を間近に見ることができる。SLだけでなく、壁には列車の行き先案内板やSLのナンバープレートがあったり、追分の鉄道史パネルが展示してあったり、鉄道関連資料としてユニフォームなどが展示されていたりと、見どころ満載。屋外には、昔、北海道中を走っていた特急列車のキハ183系が展示保存されており、一般公開日には車内の見学が可能だ。

道の駅は苫小牧のフェリーターミナルからは約40分。道の駅が面しているR234は岩見沢に抜けるルートになっており、また、夕張方面へ行く際にも立ち寄りやすい。保存状態の良いD51を見ることができるので、ツーリングの目的地としても最適の道の駅だ。