第25節:水戸ホーリーホックVSいわきFC(3-4)
「救世主」
4戦負けなしと好調を維持し、第25節の水戸ホーリーホック戦に臨んだいわきFCだったが、開始早々に先制点を奪われる難しい試合となった。前半のうちに追いつくも再び勝ち越しを許し、後半にも水戸に追加点を許す展開。しかし、途中出場したMF岩渕弘人のゴールで1点差に迫ると直後にもゴールを奪いゲームを振り出しに戻す。さらに終了間際にはこの日2点目となる岩渕の逆転ゴールが決まり試合終了。水戸との壮絶な打ち合いを制した。
第31節:清水エスパルスVS町田ゼルビア(3-2)
「名門の意地」
注目の上位対決となった第31節の清水エスパルスと町田ゼルビアの一戦。今季最初の対戦で、終盤に劇的なゴールを許した清水にとっては雪辱を果たす絶好の機会となったが、序盤から出鼻をくじかれる展開に。開始早々、町田にゴールを許すと前半2失点と首位の力を見せつけられる。それでも、前半のうちに1点を返すと後半にはMF乾貴士のゴールで同点。さらに終盤、エースFWチアゴ・サンタナにもゴールが生まれ首位を打ち砕く劇的な逆転勝利を挙げた。
第34節:ヴァンフォーレ甲府VS大分トリニータ(3-2)
「光明を見出した1勝」
7月末から6戦未勝利で第34節の大分トリニータ戦を迎えたヴァンフォーレ甲府。この日も前半から2点ビハインドという厳しい状況となっていた。しかし、後半に入ると流れは一変。早々に1点を返すとオウンゴールでの追加点で同点に追いつく。終盤にはPKをMF長谷川元希が沈めてついに逆転で7試合ぶりの勝利を挙げた。結果的にプレーオフ進出は叶わなかったが、この試合以降は町田や東京Vといった難敵相手にも粘り強い戦いを見せた甲府。チームとしての強さを呼び覚ました1戦であったと言えよう。
第39節:東京ヴェルディVSジェフユナイテッド千葉(3-2)
「怒涛の13分間」
今季は互いにJ1昇格を狙える位置につけていた東京ヴェルディとジェフユナイテッド市原・千葉。J2リーグも最終盤を迎えた第39節は、オリジナル10(※)同士の注目カードが組まれた。自動昇格圏入りを目指し、どうしても白星を挙げたい東京Vだったが、前半立て続けにゴールを奪われ0-2で折り返す展開に。後半に入ってもなかなかスコアを動かせずにいたが、終盤に差し掛かった79分にようやく1点を返すと89分には同点へ。さらにアディショナルタイムに追加点を挙げた東京Vが逆転に成功し試合終了。城福浩監督からも渾身のガッツポーズが出る勝利となった。
※オリジナル10:Jリーグ発足時に加盟した10クラブの通称