朝一はキャスティングから
今回は山根さんがボートのハンドルを握り、午前6時すぎに出船。朝一は風が全くないので、出てすぐのシャローエリアでキャスティングから始めることにした。
ものの5分でポイントに到着、早速岸に向けてキャスト開始。水深は足元で6m。鏡のような海面にPEラインが伸び、シャクリを入れるたびに鋭い風切り音が聞こえる。ボートはゆっくり潮で湾口方向に流れる。
キモは底取りとラインテンション
山根さんにキャスティングで押さえておきたいポイントを聞くと、まず必ず底を取ること。無風時であれば、ラインの動きを注意深く見ていれば必ず着底が分かる。シャクリを入れた後は、エギをフォールさせるわけだが、このときラインは張らず緩めずの状態を保つこと。
ロッドを上45~60度に構え、ラインがだらんとなるのではなく、わずかにテンションを保つ状態をキープする。エギはテンションフォールでわずかながら手前に寄ってくるため、その分だけをリールで巻き取り張らず緩めずの状態を保つ。
今回は無風だったのであまり必要はなかったが、風があったりボートが速く流されるときは、エギの鼻先にイトオモリを巻いてウエートアップすると、底取りがしやすくなる。
アタリはこのラインがピンッと弾かれたり、急にフケたり、じわーっと持っていかれたりする。いきなりティップをひったくるアタリもあるが、得てしてそういうアタリは空振りが多い。
朝イチは400gアオリイカ
この日の朝は、完全無風の絶好のキャスティング日和。じっとラインを凝視する山根さん、そのラインのわずかな変化を捉えてヒットに持ち込んだのは、開始して30分ほどしてからだった。
ゆっくり抜き上げたのは胴長20cm、重さにして400gほどのアオリイカ。今の時期にしては小ぶりだが、まずは1匹キャッチしてホッとひと息だ。その10分後、今度は渡邉さんにヒット。露岩周辺に投げたエギに飛びついてきたのは、600gのまずまずサイズ。じんわりとティップを押さえ込むようなアタリだったそうだ。
磯周りで連打
反応が薄くなったところで、対岸の磯周りへ移動。ここはやや深くボートポジションで水深12mほど。ここでは撮影の合間にエギを投げていた私にヒット。実を言うと恥ずかしながら、シャクったら乗っていたというパターン。アタリを感知するため、いかにラインテンションに気を配ることが大事かということだろう。
その後は山根さんの独壇場。さすがキャスティングを得意としているだけあって、単発ながら着実に数を稼いでいく。エギは最初2.5号のヤマシタエギ王ライブにイトオモリでチューニングしたものを使っていたが、途中からデュエルのイージーQキャストプラス3号にチェンジ。