FC大阪(現在5位)

残りの対戦カードと今季戦績

  • 第36節:テゲバジャーロ宮崎(第2節1-0)
  • 第37節:FC今治(第6節3-1)
  • 第38節:愛媛FC(第4節1-2)

残念ながらライセンスの関係で、順位に関わらず今季J2昇格の道は閉ざされているFC大阪。しかし、Jリーグ初参戦で現在5位と、上位争いを話題にする上で外せないクラブとなっている。開幕直後こそ、現状の上位3クラブ相手に立て続けに敗れJリーグの過酷さを味わったFC大阪だったが、1-0で勝利した第12節の長野パルセイロ戦を皮切りに11戦無敗を記録。残り3節という最終盤に来て堂々の5位につけている。

残り3戦の相手は、FC大阪がJリーグ初勝利を挙げた相手であり現在は残留争い中のテゲバジャーロ宮崎。次いで9位のFC今治、最終戦は優勝を決めた愛媛との対戦だ。今季昇格は成せずとも、より上位で着地することはクラブとして大きな自信につながるはずだ。また、現状2位鹿児島との勝ち点差が6と厳しい一方で、もし逆転2位となればJ2を21位で終えた大宮アルディージャのJ2残留が決まる。リーグ加入初年度のFC大阪だが、同じJ3のみならずJ2クラブのファンやサポーターからもその注目度は高い。


Jリーグ旗 写真:Getty Images

逃げる鹿児島、攻め立てる富山と松本

ここまで見てきた通り、現在昇格圏にいる鹿児島だがその勝ち点差の小ささと残りの対戦カードにおける今季の戦績を見れば、もはやその差は無いに等しいと言えよう。一方、そんな鹿児島の取りこぼしを待つ富山や松本は、優勢に見える残り3戦を確実に白星で終えることが唯一かつ必須条件となる。2位着地のわずかな可能性に懸けるFC大阪も、自クラブの発展と名誉ある記録のため、間接的に他クラブの命運を背負い戦う。結果的には愛媛が独走状態で優勝し昇格を決めた2023シーズンのJ3リーグ。残り1枠となった昇格圏2位を巡る争いの決着はまだまだ分からない。