カターレ富山(現在3位)

残りの対戦カードと今季戦績

  • 第36節:ヴァンラーレ八戸(第15節2-1)
  • 第37節:テゲバジャーロ宮崎(第6節2-0)
  • 第38節:Y.S.C.C.横浜(第1節2-1)

開幕から夏前までは好調を維持し、一時は首位に立ち今季のJ3リーグを牽引してきたカターレ富山。悲願のJ2復帰に向けて順風満帆に見えたが、第16節の鹿児島戦で負け(0-2)、続く第17節には愛媛FC(3-4)との直接対決に打ち合いの末敗れて以降やや調子も下降。第23節の福島ユナイテッド戦(0-1)からの4連敗もあり、現状は3位と昇格圏外にいる。

しかし、残り3戦を考えると2位鹿児島が上位勢相手であるのに対し、富山の対戦カードは中位以下のクラブが占めている。直近5戦は鹿児島と同じ2勝1分2敗で足踏みしてしまい、勝ち点差を詰めることは叶わなかったが、残す3クラブとの今季1戦目は全勝しており、前のめりに試合へ入れる要素となっている。もちろん、鹿児島が3連勝する可能性を考えれば現状での勝ち点差2はあまりに大きな数字と言えるが、今季勝てていない上位勢相手に3連勝しなけば追いつかれるという恐怖とも戦う鹿児島を思えば、富山の逆転の目は極めて大きなものにも見える。

松本山雅 MF菊井悠介 写真:Getty Images

松本山雅(現在4位)

残りの対戦カードと今季戦績

  • 第36節:Y.S.C.C.横浜(第3節3-0)
  • 第37節:カマタマーレ讃岐(第14節2-0)
  • 第38節:奈良クラブ(第1節2-0)

J2復帰を狙う松本山雅。開幕当初は6戦無敗と快調な滑り出しを見せたが、現状の上位勢を相手に勝ちきれず現在4位に甘んじている。ここまでJ3の得点ランキングでトップに立つFW小松蓮を軸とした攻撃陣は強力。アシストでもMF菊井悠介が10アシストでリーグトップに立っており、チームとしてもここまで51ゴールは首位愛媛、2位鹿児島に次いでリーグ3位タイの数字となっている。

残り3つの対戦カードにおける今季戦績は全勝。さらに言えば複数得点かつ無失点で下してきた相手となる。もちろんと言うべきか3戦ともに小松はゴールを挙げており、さらに得点を重ねるべく照準を合わせていることだろう。対戦相手だけ見れば残りのシーズン視界良好に見える松本だが、昇格圏である2位鹿児島との勝ち点差は5。3戦しか残されていない現状では黄色信号と言わざるを得ない。ほんの4シーズン前はJ1で戦っていた松本。まずは3シーズンぶりのJ2復帰を果たせるか。必須条件となる3連勝には、リーグきっての点取り屋の力が必要不可欠だ。


FC大阪 MF松浦拓弥(横浜FC所属時)写真:Getty Images