高卒のハンディは低下する
これまでの時代は大学は行けたら行った方がいい、という時代だった。確かに大卒はある種、企業のデスクワーク職へのパスポート的な役割があり大学名に関わらず「大卒」である強みはあった。得をすることはあっても損をすることはなかったのだ。
しかし、現況の人手不足が進めば状況は変わってくる。単に大卒資格には1000万円と4年間の若い時期を差し出すコストがのしかかってくることを考慮する必要がある。そうなれば恒久的に人手不足見込まれ、大卒、大学院卒の資格を必要としないなら高卒がハンディになるリスクは今より低下するだろう。
たとえば電気・電子・機械・半導体といった自動車産業など国家の基幹産業でも、高卒を対象とした多くの求人があるし、物流や建設でも当面は人手不足を克服することは難しい。1つのデスクワーク職の空席を10倍以上の倍率で奪い合い、しかし高度な専門性ではないため年をとると企業にしがみつくしかなくなってしまう仕事よりも、今後も多くの空席がある場所で知識と技術を磨いて長く活躍する方が人生戦略の面でも合理的判断になり得る。
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世の中はデスクワーク職だけではないし、人手不足の産業では高卒は決定的なハンディにはならない場面も多い。終身雇用制度が崩壊し、企業の存続期間も減少していけば個人レベルでも「適材適所」を考慮しなければならないだろう。
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