支援金の使い道は?

クラウドファンディングで集まった支援金約9.2億円のうち、約3.2億円を間接経費(返礼品、手数料、事務費など)として支出し、約6.0億円を事業経費(実施する活動に必要な経費)として活用していく方針とのこと。

集まった資金は、同館のコレクションの充実・管理にまず充てられます。約4.4億円を標本・資料等の寄贈受入などに利用し、コレクションの充実や、維持・管理・修復状況の改善など、ナショナルセンター機能の充実を図ります。

また、他館と協働したコレクションの充実にも役立てるといいます。同館収蔵標本のレプリカの作成・提供と、他館収蔵標本のレプリカ制作の受付に約1億円を投じるそうです。また、このうち、全国的な災害リスクへの準備や災害発生時のレスキュー対応など、ほかの博物館とのネットワーク機能の強化するために使われる予定です。

さらに、標本・資料収集意義の発信には約0.6億円を活用し、既存キットを活用した特別巡回の実施や、他館と協働する新たな巡回展の開発・実施など支援への御礼と更なる「仲間」作りを行うといいます。

※各種経費は調整中であり、また、館内予算の状況の変動に応じて、各事業項目に関する経費も変動する可能性があります。

篠田館長は、クラウドファンディング終了御礼メッセージにて「私たちにとっての宝というのは、実は皆さんと繋がることができたこと。かはくをこんなに大事にしてくれる人たちが斯くも多くいらっしゃるんだということを再認識できた」とコメントしています。

<参照>

国立科学博物館クラウドファンディング公式webサイト

【国立科学博物館】クラウドファンディングの成果ご報告